マイクロソフトはYammerブランドを廃止し、Viva Engageに移行
マイクロソフトは企業向けの社内コミュニティ「Yammer」ブランドを廃止することを発表しました。
買収をきっかけにOfficeサービスの1つとしてYammerが展開されていましたが、開発に注力しているViva Engageに移行するとのことです。
今回、Yammerサービス終了し、Viva Engageに移行することについて詳細を紹介します。
2023年2月13日にYammer廃止を発表
2023年2月13日にマイクロソフトはYammerブランドのを廃止することを発表しました。
Yammerの廃止発表から3日ほど経過して、Japan Windows Blogでも発表内容を日本語に翻訳した記事が投稿されています。
Yammer は Microsoft Viva Engage に進化し、新しいエクスペリエンスを提供します。(Windows Blog for Japan)
マイクロソフトが提供するOfficeサービスの1つとして、社内向けSNSとして10年以上にわたって提供されてきましたが、2023年3月にサービス終了となります。
※ただし、完全なサービス終了ではなく、後述するViva Engageに移行
後継のViva Engageに移行
なお、Yammerが担っていた社内SNS機能事態が、マイクロソフトのMicrosoft365サービスからなくなるわけではありません。
Yammerを廃止する代わりに、後継サービスであるViva Engageに移行が行われます。
元々Viva EngageはYammerをベースに開発されたサービスのため、Yammerが担っていた機能を引き継ぐことができます。
Viva EngageはコラボレーションツールであるTeamsとアプリ連携でき、Teamsデスクトップアプリでシームレスに利用可能です。
マイクロソフトはVivaシリーズのサービス開発を注力しているため、今後も積極的な開発を進めていくとブログで発表しています。
Yammerは2012年にMSが買収
Yammerは元々、マイクロソフトが開発した製品ではありませんでした。
企業や法人などを対象としたエンタープライズ向けのSNSとして2008年にサービス開始しました。
TwitterやFacebookなどのSNSが広がりを見せる中で、企業内SNSというポジションで着実に成長し、アメリカの多くの有名企業で導入されました。
サービス開始から4年後に、マイクロソフトがYammerを12億ドルという巨額で買収しました。
MSの買収によってYammerは社内SNS機能としてOfficeサービスに組み込まれました。
しかし、2022年8月に発表されたViva Engageと競合するため、今回廃止という決断に至ったようです。
Yammer開発継続から半年での方針転換
Yammerブランド廃止後の移行先サービスであるViva Engageは2022年8月に一般提供が開始されました。
Microsoft、「Viva Engage」の一般提供を開始 ~Facebookのような外観の社内SNS(窓の杜)
発表当時のニュース記事によると、Viva Engageを一般提供した際も、Yammerは引き続き開発・提供を続けるとの発表がありました。
その発表からわずか半年でYammerを廃止する方針に転換したようです。
マイクロソフトのリストラなど事業再編の一環か
こうしたYammerを廃止した理由としては、マイクロソフトの事業再編が考えられます。
最近巨大テック企業ではリストラによる人員整理が実施されており、マイクロソフトもリストラを実施しました。
そうした人員整理とともに事業見直しも行われ、その中でYammerを廃止しViva Engageに移行する決断をしたと推測されます。
たしかにViva EngageはYammerをベースに開発されていることもあり、Yammerとの機能的な重なりも大きかったです。
マイクロソフトの提供サービスの再編した結果、Yammerブランドを廃止し、Viva Engageに移行することで、力を入れているVivaシリーズを展開していく方針が感じられます。
まとめ・終わりに
今回、マイクロソフトのYammerが2023年3月に廃止されて、Viva Engageに移行されるニュースを紹介しました。
社内SNSとして2008年に登場したYammerは、2012年にマイクロソフトに買収され、Microsoft365のサービス群に組み込まれました。
それから10年ほど経過し、マイクロソフトが開発したViva Engageに統合されることになりました。
Viva EngageはYammerをベースに開発されており、機能的にもYammerに近いサービスです。
そのため、Yammerが廃止になっても、Yammerが持っていた機能の多くはViva Engageに引き継がれます。
マイクロソフトはVivaシリーズに力を入れて開発を行っているので、Viva Engageに移行してどのような進化を見せるか注視したいところです。
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