有料版「ChatGPT Plus」が日本で申込み可能に!登録方法と無料版との速度比較

2023年2月12日

ChatGPTの有料プランであるChatGPT Plusがとうとう申込みスタートしました。

最初はアメリカしか申込みできなかったため、日本ユーザーは申込みできませんでした。

しかし、2023年2月11日に日本でもChatGPT Plusに申し込めるようになりました。

実際にChatGPT Plusに申込みを行ったため、どのように申込みするのか、ChatGPT Plus登録方法や解約・キャンセル方法を解説するとともに、さらには無料版との速度比較します。

有料版「ChatGPT Plus」が2/1発表

ChatGPTの開発元であるOpenAIは、無料で提供していたChatGPTの有料プランを2023年2月1日に発表しました。

有料プランの名称は「ChatGPT Plus」で、月額20ドルで加入できます。

無料版ChatGPTと異なり、ピーク時も通常アクセスで応答速度も高速化、新しい機能も先に試せる特典を用意しています。

AutoWorkerでもChatGPT Plusの詳細について、下記の記事で詳細を解説します。

発表当初はアメリカでのみ利用可能とのことで、日本ユーザーはChatGPT Plusに申し込めない状態でした。

2/11に申込画面が出るもアメリカのみ…

有料プランであるChatGPT Plusがいつ出るのか、定期的にChatGPTにアクセスして確認していました。

すると、2023年2月11日に午前にアクセスしたところ、ChatGPT画面に変化がありました。

ChatGPT画面で左メニューに「Upgrade plan」が登場し、ChatGPT Plusへのアップグレードが選択可能に

ChatGPTにサインインしたページの左メニューに「Upgrade plan」という項目が追加されています。

この「Upgrade plan」を選択すると、有料プランである「ChatGPT Plus」が選択できるようになっていました。

ついに登録できるかもと思って「Upgrade plan」ボタンをクリックしました。

すると、決済サービスのStripe画面に遷移して、ChatGPT Plusの支払いページにアクセスできました。

ChatGPT Plusへのアップグレードしようと、支払いページにアクセスするも、住所がアメリカ合衆国しかなく日本がないため、申込み不可

しかし、「配送先住所」の箇所がアメリカ合衆国のみで、日本を選択することができません。

SNSのユーザーの情報を確認したところ、日本のクレジットカードでは支払いができず、ChatGPT Plusは利用できないようでした。

午後から日本ユーザーもChatGPT Plus登録可能に

ただ、2月11日の午前から少し時間を置いた午後3時ごろに再びChatGPTにアクセスしたところ、下の画面が表示されました!

ChatGPTの有料プランである「ChatGPT Plus」が日本ユーザーも申込みできるようになったとお知らせが表示

「ChatGPT Plus is available in Japan」と日本でもChatGPT Plusに登録できるようになっています。

2023年2月1日の発表から10日経過して、ようやく日本でもChatGPTの有料版が利用可能になりました。

ChatGPT Plusの申込手順を解説

さっそくChatGPT Plusを申し込んで有料プランにアップグレードしてみました。

そこで、ChatGPT Plusの申込手順について解説します。

1.先程の表示の「Learn More」または左メニューにある「Upgrade plan」をクリックします。

ChatGPT Plusが選択できるので「Upgrade plan」ボタンをクリック

2.現在のFree Planに加え、ChatGPT Plusが表示されるので、「Upgrade plan」ボタンをクリックします。

ChatGPT Plusのサブスクリプション申込みを行うためStripeによる決済ページでクレジットカードと住所を入力

3.ChatGPT Plusの支払いページにアクセスできるので、クレジットカード情報と自分の住所を入力し、2つのチェックボックスにチェックを入れて、申し込むボタンをクリックします。

ChatGPT Plusの申込み・決済が完了すると、「Payment recieved」と表示

以上の3StepでChatGPT Plusの申込みが完了で、クレジットカード決済が完了すると、「Payment recieved~」と表示されます。

「Continue」ボタンをクリックすると、ChatGPTの画面に戻りますが、これまでの無料版とは異なり、「ChatGPT Plus」と画面に表示されるようになりました。

ChatGPT Plusプランに申し込むと、ChatGPTの画面でもChatGPT Plusであることが表示

ChatGPT PlusにはTurboモード搭載

ChatGPT Plusには、通常のデフォルトのモードに加えて、Turboモードが用意されています。

ChatGPT Plusにはデフォルトよりも応答速度を重視したTurboモードが搭載、デフォルトモードと切り替え可能

Turboモードはデフォルトよりも応答速度を最適化しており、より高速にプロンプトに対するレスポンスを返してくれます。

そのため、AIとのチャット感を感じるよりも、スピーディーに回答が欲しい場合にオススメです。

無料版とChatGPT Plusの速度比較

ChatGPT Plusの有料プランに加入してみて、無料版と比較してどれぐらい応答速度が速いのか、比較をしてみました。

「Pythonについて教えてください。」というプロンプトを入力して応答文が返ってくるまでの秒数を計測してみたところ、以下の通りでした。

  • ChatGPT Plus:14秒
  • 無料版ChatGPT:47秒

※ChatGPT PlusはTurboモードで計測

有料プランであるChatGPT Plusの方が3倍近く速かったです。

速度の比較実験は冒頭のYoutube動画の3:10あたりで実行検証しています。

応答速度の観点からは、やはり有料プランに加入したほうが快適にChatGPTを利用できます。

英語の場合はさらに爆速で応答

メインの英語でのChatGPT Plusの動作を試したところ、さらに高速に応答結果が返ってきました。

「What is Python?」というプロンプトを入力した時の応答は、単語数60、文字数413の出力されるのがたった8秒でした。

日本語の場合は途中で止まってしまうこともありましたが、英語はスムーズかつハイスピードで応答してくれます。

そのため、英語でChatGPTに質問したり、相談する場合は、ChatGPT Plusは無料版よりも劇的に快適です。

ChatGPT Plusなのに応答エラー?

ChatGPT Plusのメリットの1つに「ピーク時でも通常アクセス可能」がありました。

しかし、ChatGPT Plusを触っていると、「We’re currently processing too many requests. Please try again later.」と表示されることがありました。

ChatGPT Plusでも日本語でプロンプトを入力すると、「We're currently processing too many requests. Please try again later.」と応答が返って来ないケースも

これではピーク時でも通常アクセスというChatGPT Plusのメリットが満たされていない状態です。

英語の場合は起こらないですが、日本語の場合は英語と比較すると応答が遅いこともあり、何度か起きています。

日本語版も英語版と同じぐらい安定かつ高速になるよう改善が望まれます。

ChatGPT Plusの解約・キャンセルはいつ可能?

ChatGPT Plusは月額20$のサブスクリプションのため、気になるのがいつ有料プランを解約できるかです。

ChatGPT Plusのサブスクリプションの管理画面は、左メニューの「My account」から「Manage my subscription」のリンクをクリックしてアクセスできます。

ChatGPT Plusのキャンセル・解約は、次の月を迎えるまでいつでもChatGPTの管理画面で解約可能

ChatGPT Plusは次の契約更新日である翌月が来るまではいつでも解約ができるようです。

ただ、ChatGPT Plusの登録自体のキャンセルはできず、利用規約を確認しても、キャンセルによる返金はなさそうです。

お試しでChatGPT Plusに加入した場合は、サブスクリプションプランを解約しておくと解約忘れを防ぐことができます。

(2023年2月17日追記)Turboモードがデフォルトに

ChatGPT Plusでは、デフォルトモードとTurboモードの2種類があると紹介していました。

通常はデフォルトモードで、より応答速度を高速に最適化したTurboモードに切り替える必要がありました。

それが2023年2月16日にChatGPT Plusを操作したところ、Turboモードがデフォルトモードに変更されていました。

ChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」のデフォルトモードがTurboモードに切り替え

Defaultの説明が「Optimized for speed currently available to Plus users」と、Turboモード説明になっています。

従来のDefaultはLegacyという表記になりました。

おそらくChatGPT Plusを利用しているユーザーの大半がデフォルトモードではなく、応答速度が速いターボモードを使ったため、そちらをデフォルトにしたと推測されます。

Turboモードがデフォルト設定になったことで、新しいチャットを生成時にいちいち切り替える必要がなくなったため、使い勝手が向上しています。

まとめ・終わりに

今回、有料版「ChatGPT Plus」が日本でも申込み可能になったので、申込手順と無料版とのスピードの比較実験を紹介しました。

2023年2月11日からはそれまでアメリカ合衆国限定だった、ChatGPT Plusが日本でも申込みできるようになりました。

クレジットカードと住所情報を入力するだけですぐに登録することができます。

無料版とChatGPT Plusで速度を比較しましたが、やはり後者のChatGPT Plusが圧勝でした。

しかし、「ピーク時でも通常アクセス」と特典が書かれているものの、アクセスがビジーで応答結果が返ってこないこともありました。

今後ChatGPT Plusが日本用に性能アップしていくかもしれませんが、1ヶ月はChatGPT Plusに登録したので、色々と試したいと思います。