Googleアドセンスがクリック→インプレッション単価に支払い変更!AdSense収益は減少?

2023年11月にGoogle AdSense(グーグルアドセンス)で収益分配方法を変更すると発表がありました。

広告を掲載して収益が得られるグーグルアドセンスは、ブログのマネタイズ手法として最も利用されています。

アドセンスの収益がクリックによる支払いから、インプレッション(広告表示回数)による支払いに2024年1月より変更になることを受け、収益減少などの影響について解説します。

Googleアドセンスがクリック→インプレッション単価に支払い変更!AdSense収益は減少?

Google AdSenseが収益分配方法の変更を発表

2023年11月にグーグル社は、Google AdSense(グーグルアドセンス)の収益分配方法を変更すると発表しました。

2023年11月2日にGoogleブログ(英語版)にて発表され、11月8日に日本のGoogleアドセンス利用者にメールが送付されました。

2023年11月8日にGoogle AdSense(グーグルアドセンス)から収益分配方法の変更に関するお知らせメール

Google AdSenseからのメールによると、アドセンスの収益分配方法を変更するとのお知らせでした。

※メール本文内に「来週初旬」とありますが、英語版ブログの発表内容から「来年初旬」の誤字のようです。

2024年1月からクリック(CPC)→インプレッション(CPM)収益に

2024年1月以降Google AdSense(グーグルアドセンス)は収益分配方法が変更されます。

Google AdSense(グーグルアドセンス)は収益分配の構造を変更し、クリック単価からインプレッション単価に収益計算を変更

グーグルアドセンスは、サイトやブログに掲載された広告がクリックされることで収益が発生する「クリック支払い方式」がメインの収益分配方法でした。

広告が表示されても、クリックが発生しなければ、アドセンスを利用しているブログには収益が得られませんでした。

しかし、2024年1月からは広告クリックによる収益支払いがなくなり、広告インプレッションによる収益支払いに切り替わります。

広告インプレッションの定義は「広告が表示されたこと」です。

インプレッションは1000回広告が表示された際に発生する収益としてCPM(Cost Per Miles)という指標を用いて計算します。

そのため、Googleアドセンスを利用しているブログでは、広告が表示されるごとに収益が発生するようになります。

メディアへの広告掲載はインプレッション形式が主流

今回Google AdSenseがクリック単価型(CPC)から、インプレッション型(CPM)の収益に変更する理由として、広告業界の標準に統一するとグーグルは説明しています。

Googleブログでのグーグルアドセンスの収益分配方法変更に関する説明記事

メディアに広告掲載する際はインプレッション単価型(CPM)が主流です。

実はGoogleアドセンスの収益分配方法であるクリック単価型は少数派でした。

ただ、広告主からすると、実際に広告クリックした場合に費用が生じるクリック単価型のほうが、費用対効果がよくてありがたいです。

それゆえGoogleアドセンスはこれまでクリックによって収益が生じる仕組みでしたが、2024年からは表示回数によって収益が生じる業界標準に揃えることになりました。

現在のGoogle AdSenseもclickとimpが混在

なお、Google AdSenseの収益分配方法がクリック収益からインプレッション収益に切り替わるとありますが、現在もインプレッションによる収益が発生しています。

本ブログであるAutoWorkerでもGoogle AdSenseを導入しています。

2023年現在のGoogle AdSense(グーグルアドセンス)でもインプレッション単価の広告収益はレポートで確認

Google AdSenseのレポートを確認すると、クリック単価のCPC型広告が多いですが、CPMやインプレッション単価の広告も掲出されています。

ブログ運営者側で変更対応は必要?

Googleアドセンスの収益計算がクリック単価(CPC)からインプレッション単価(CPM)に変更に伴い、ブログ運営者側でなにか対応が必要でしょうか?

Googleアドセンスのヘルプページに「AdSense の収益分配構造の変更に関するよくある質問」が掲載されています。

このよくある質問の中にGoogleアドセンスを利用しているパブリッシャー(ブログ運営者)に必要な対応があるか言及されています。

Googleアドセンスのヘルプページの「AdSense の収益分配構造の変更に関するよくある質問」

「パブリッシャー側で必要な対応はありますか?」

→いいえ。今回の変更に関してパブリッシャー様側でのご対応は必要ありません。

記載の通り、Googleアドセンスの収益分配方法が変更しても、アドセンス利用サイト側で対応すべき事項はないとのことです。

Adsense収益には影響しないと言及

今回のGoogle AdSenseの収益分配方法の変更によって収益がどうなるか、ブログ運営者にとって気になるポイントです。

先程の「AdSense の収益分配構造の変更に関するよくある質問」には、ブログ運営者側が得られる収益に変化は生じないと書かれています。

「AdSense の収益に影響はありますか?」

→Google のテストによると、今回の更新によってパブリッシャー様の収益に変化は生じないと考えられます。

しかし、上記はあくまでテスト結果によるもので、実際に収益が減らないことをGoogleが保証しているわけではありません。

そのため、Google AdSenseの変更によって得られる収益が少なくなる可能性はあります。

一部のAdSense利用ブログは収益減少も

アドセンスの収益が減少する要因としては以下の3点が挙げられます。

  1. アドセンス元のGoogle広告はクリック課金(CPC)
  2. クリック→インプレッション課金の変換(CPC→CPM)
  3. CPC→CPMへの変換式によっては収益減少も

そもそもアドセンスで掲載するGoogle広告の多くはCPC(Cost Per Click)タイプです。

アドセンスがインプレッション単価に変更したため、CPCからCPMに変換する必要があります。

このCPC→CPMへの変換式によっては収益が減少する恐れがあります。

例えば、CPC200円をそのままCPM(1000回表示あたりコスト)200円と換算したとします。

アドセンスの広告クリック率0.5%のブログに1000回広告表示された場合、5回クリックされます。

アドセンスは収益の約68%をサイト運営者に分配するので、ブログ運営者への収益支払いは以下の通りです。

  • 変更前:広告5クリックで680円
  • 変更後:広告1000回表示で136円

もちろんCPCとCPMの単価が同額ではないかもしれません。

しかし、CPCからCPMへの単価変換方法によっては、アドセンスから得られる広告収益は減少することも起こり得ます。

まとめ・終わりに

今回、2023年11月にGoogle AdSense(グーグルアドセンス)が、収益計算方法を変更すると発表しました。

元々Googleアドセンスは掲載された広告がクリックされると、サイト側に収益が発生する方式(クリック単価)でした。

しかし、2024年1月からは一般的なディスプレイ広告の標準方式であるインプレッション単価に変更となります。

アドセンスの収益計算の変更によって、ブログ側で対応は必要ありません。

ただ、アドセンスの収益は変わらないとGoogleは述べているものの、あくまでテスト結果で収益が減少するかもしれません。

Googleアドセンスを利用しているユーザーは2024年1月以降に収益がどうなるか管理画面のレポートを注視しておきましょう。