Google検索に対話型AIのBardを搭載予定とサンダーピチャイCEOが取材で発言
Googleの親会社であるアルファベットのサンダーピチャイCEOが、Googleの検索エンジンにチャットAIを搭載予定であると発言しました。
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに対し、Google検索に対話型AIを搭載する計画があることを話しています。
実際にウォール・ストリート・ジャーナルではどういった発言内容だったか、いつGoogle検索にBardのような対話AIが搭載されるか解説します。
サンダーピチャイCEOのインタビュー記事がWSJ掲載
2023年4月6日にアメリカの経済メディアであるウォール・ストリート・ジャーナルにGoogleのCEOであるサンダーピチャイ氏のインタビュー記事が掲載されました。
日本版ウォール・ストリート・ジャーナルの記事タイトルは「グーグル、検索エンジンに対話型AI搭載」となっています。
ChatGPTの発展とともに大きな盛り上がりを見せている対話型AIですが、Googleが開発している対話AIを搭載する計画があるとインタビューの中で明言していました。
Googleは対話型AI「Bard」英語版を公開
GoogleはOpenAIのChatGPTが急拡大したことを受け、対話型AIのBardを2023年3月にベータ版として公開しました。
Bardはベータ版のサービスで言語は英語のみで、利用できる国もアメリカとイギリスに限定しています。
英語圏のユーザーはBardとChatGPTの性能比較を試している状態です。
ただ、現時点での対話AIであるBardは「bard.google.com」というドメインで、単体サービスとして提供している状態でした。
それが、今回のウォール・ストリート・ジャーナルのインタビュー記事で、Google検索に搭載することが明らかになりました。
Google検索へのBard搭載の背景はMSのBing
検索エンジンに対話AIを搭載するとGoogleのCEOがメディアの取材に対して語った背景には、競合であるマイクロソフトの存在があります。
マイクロソフトは検索エンジンBingを展開していました。
以前はGoogle検索に比べ、とても小さなシェアしかありませんでした。
しかし、OpenAIとの業務提携によってGPT-4の対話AIを実装した新しいBing AIが登場したことで一変しました。
Bing AIによって、Google検索のシェアが数%ほど落ち込みを見せています。
数%の落ち込みだったらたいした問題ではないように聞こえます。
しかし、わずか1ポイントの低下で約2630億円もの売上低下につながるため、仮に3%だとすると8000億近い売上シェアが奪われる形です。
そのため、Googleとしても検索シェアを守るためにマイクロソフトに対抗して対話AIを導入せざるをえない状態です。
サンダーピチャイCEOのインタビュー内容
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、サンダーピチャイCEOは以下のような内容を語っています。
検索の精度向上や、機会の拡大といったAIのプラス面とともに、Googleの優位性の発言がありました。
今後、いろいろなプレイヤーが登場して開発の激化が予想される対話AIの領域において強い自信を感じさせる内容でした。
Google検索にいつBardが搭載?
いつGoogle検索に対話AIであるBardが搭載する予定でしょうか?
気になったので、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビュー記事を隅から隅まで確認しました。
しかし、Google検索にBardを搭載する具体的な時期は記載がありませんでした。
これまでのBardなどの発表同様、CEOであるサンダーピチャイ氏が先行して発表した可能性が高いです。
そのため、実際にGoogle検索にBardが搭載されるにはまだまだ時間がかかりそうです。
まとめ・終わりに
今回、GoogleトップのサンダーピチャイCEOが、検索エンジンに対話型AIであるBardを搭載予定であると発言したことを紹介しました。
ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されたインタビュー記事において、Google検索に対話型AIを搭載すると述べています。
Googleの対話AI、Bardは単体のサービスとして提供されていましたが、競合のBing同様に検索サービスに組み込むようです。
Googleが対話AIをチャンスと捉え、Google検索にユーザーを取り込むことに強い自信を見せています。
ただ、現時点で対話AIの具体的な搭載時期は言及されていません。
Google検索で対話AIが使えれば、さらに検索サービスが便利になるので、日本語で利用できる日が待ち遠しいです。
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