Googleの生成AI Bardが日本でも利用可能に(英語のみ)!音声入力も検証
2023年4月22日
Googleの対話型AIであるBardが日本からも利用できるようになりました。
2023年3月22日に公開されたBardはアメリカとイギリスの2か国のみ利用可能で、日本からアクセスすると、対象外との表示が出ていました。
4月17日に確認したところ、日本からでも英語限定ながらBardとの対話ができます。
英語プロンプトや音声入力によるBardとのやり取りを試してみました。
2023年3月にBardが米・英で公開
GoogleがChatGPTに対応した対話型AIを2023年3月に一般公開しました。
※Googleの生成AIであるBardの公開した件はAutoWorkerの記事でもまとめています。
なお、利用できる国が限定されており、英語圏のアメリカとイギリスの2か国のみでした。
日本からbard.google.comにアクセスすると、対象外と表示されて利用できませんでした。
4月17日に日本からもBard利用可能に
日本からは利用できなかったBardに4月17日にアクセスしたところ、表示に変更がありました。
「Join waitlist」というボタンが表示されるようになりました。
このボタンを押すと、Bardのウェイトリスト登録画面が表示されて、利用登録ができるようになっています。
メールを受け取るかのオプトインにチェックをして、Join waitlistボタンをクリックすると利用登録が完了です。
クレジットカード登録や、個人情報などの各種情報入力は必要ありません。
Bardのウェイトリスト登録からどれぐらいで利用可能に?
Bardのウェイトリスト登録したあと、どれぐらいでBardが使えるようになるのでしょうか。
私が複数のアカウントで検証したところ、10分~60分程度待って、bard.google.comにアクセスすると、利用可能になりました。
データ利用についてと利用規約を読み進めると、ボタンがMoreからI agreeに変化するので、同意してBard利用を開始します。
そのため、Bardのウェイトリスト登録後、少し待って再度アクセスしましょう。
Bardにプロンプトを送って応答を検証
Bardのウェイトリスト登録から利用規約まで同意すると、Bardが日本からでも利用できるようになりました。
実際にBardにプロンプトを入力して、どのような応答結果が出るか試してみます。
まず、日本の有名な観光地について訪ねてみました。
英語のままだと分かりにくいため、Bardの応答結果をDeepLで翻訳してみました。
より適切な回答をするために、どのような場所をお探しなのかなどの情報が必要です。日本で人気のあるスポットをいくつかご紹介します:
東京: 日本の首都である東京は、誰もが楽しめる賑やかな大都会です。世界的に有名な渋谷の交差点から、静寂に包まれた新宿御苑まで、東京には誰もが楽しめるものがあります。
京都:日本の首都であった京都には、歴史ある寺社仏閣が数多くあります。清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社など、京都で最も人気のある観光地があります。
大阪:大阪は、フレンドリーな人々、おいしい食べ物、そして活気あるナイトライフで知られています。大阪で最も人気のある観光地には、道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、大阪城などがあります。
奈良: 奈良には、巨大なブロンズ像がある東大寺があります。また、鹿が放し飼いにされているのも特徴です。
広島: 広島は、1945年に原子爆弾で壊滅的な被害を受けた後、灰の中から立ち上がった都市です。現在では、平和と希望のシンボルとなっています。広島を訪れるなら、平和記念公園は必見です。
これらは、日本の数ある人気スポットのほんの一部です。豊かな歴史、文化、そして美しい自然を持つ日本には、誰もが楽しめる何かがあるはずで:す
このように、日本で人気の観光地について教えてくれます。
内容的にも間違っている部分がなく、きちんとそれぞれの都市の観光地を紹介してくれています。
ChatGPTにはない音声入力も可能
なお、Googleの対話AI、BardにはChatGPTには用意されていない音声入力も備わっています。
プロンプト入力部分にマイクアイコンが表示されており、クリックすると、ブラウザからマイク入力の許可メッセージが表示されます。
許可すると、Bardに対するプロンプトの音声に入力ができるようになります。
実際にBardの音声入力を試してみた動画が以下のツイートです。
ChatGPTにはないBardの強みの音声入力。
マイクアイコンをクリックしてプロンプトを音声入力することができます。 pic.twitter.com/IHreCz5L9Z
— ヤマタケ-業務自動化とChatGPTサービス開発中 (@gas_seo) April 22, 2023
ChatGPTの場合は、別のサービスで音声をテキストに変換した上でプロンプト投稿が必要でした。
そうした点でBardはウェブ画面で音声入力が直接可能な点が便利です。
現時点でBardは日本語対応不可
ただ注意点として、現在のBardでは日本語は対応していません。
利用できるようになったBardに日本語で投稿しても、アシストできないと返答があります。
Bardのヘルプセンターを確認したところ、サポートしている言語は英語のみで、それ以外の言語は利用できません。
段階的に英語以外の言語が対応していくと見込まれますが、日本語対応が待たれます。
Bardの応答を日本語表示する方法
ただ、Bardの応答結果を日本語表示したい人も多いと思います。
その場合はChromeブラウザなどに標準搭載されている翻訳機能を利用しましょう。
Bardの英語画面で英語から日本語に翻訳すると、応答結果や自分が入力したプロンプトが日本語に翻訳されます。
このように前述したBardとの英語のやり取りが日本語で表示されます。
Bardは日本語には未対応のため、入力プロンプトは英語で書く必要がありますが、日本語翻訳機能をブラウザで有効にしておけば、やり取りは日本語で確認可能です。
まとめ・終わりに
今回、Googleの生成AIであるBardが日本からも利用できるようになったので、ウェイトリスト登録してBardとの対話を試してみました。
これまではアメリカとイギリスのみBardが利用できていましたが、2023年4月17日ごろより日本からも利用可能になりました。
ウェイトリストに登録したあと数十分待つと、データ利用と利用規約の同意を経てBardへのプロンプトが入力できるようになりました。
英文プロンプトで日本の観光地について尋ねたところ、複数の観光におすすめの都市を提案してくれ、内容も正確でした。
また、ChatGPTにはない音声入力機能も備えており、スマホで音声入力して利用する場合には便利です。
現時点では英語限定で、日本語での応答はできませんが、ブラウザの翻訳機能を使えば応答結果を日本語で確認できます。
ChatGPTとBardそれぞれ使い比べてみて、強み・弱みを調べてみてください。
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