グーグル最新AI・Gemini ProのBardでの使い方！日本から日本語利用する方法
Googleが2023年12月6日に最新のAIモデルであるGeminiを発表し、ChatGPTの高性能版であるGPT-4を超える性能に注目が集まっています。
Geminiモデルの1つである「Gemini Pro」は対話AIであるBardでも利用することができますが、日本語版Bardには対応していません。
そこで、日本からでもBardでGemini Proを日本語で試す方法を解説します。
GoogleがAIモデルGeminiを発表
アメリカ時間2023年12月6日にGoogleは新しいAIモデルであるGeminiを発表しました。
テキストだけでなく画像や動画、音声のマルチモーダル対応し、さらにそれぞれ組み合わせた入力と応答が可能です。
Geminiの驚くべきは性能で、最大モデルであるGemini Ultraは生成AIのベンチマーク指標でOpenAIのGPT-4を上回っています。
※Googleが発表したGeminiのAIモデルについては下記の記事で解説しています。
Gemini Proは生成AIのBardに搭載
次世代AIモデルのGeminiには、UltraとPro、Nanoの3種類が用意されています。
その中で最もバランスのよいGemini ProがGoogleの生成AIであるBardに組み込まれているとのことです。
Bardとの対話することで、Gemini Proを試すことができます。
日本語版BardはGemini Proに未対応
ただ、現時点では日本語版のBardはGemini Proには未対応です。
Bardにアクセスし、アップデート情報を確認しても、Gemini Proに関する記述がありません。
Gemini Proが利用可能な英語版のBardの場合、2023年12月6日にアップデート情報としてGemini Proが記載されています。
Bardが利用できるようになったときもそうでしたが、日本語版のBardはアップデートの適用が遅れる傾向にあります。
そのため、Gemini発表から3日が経過した2023年12月9日時点ではまだ日本語のBardではGemini Proが搭載されていない状態です。
日本でもBardでGemini Proを使う方法
しかし、まだ日本語版BardでもGemini Proを利用できる方法があります。
その方法はとても簡単で、Chromeブラウザの言語設定に変えるだけです。
実際にChromeブラウザの言語設定を英語に切り替えて、対話AIのBardでGeminiの使い方を解説します。
１．まず、Chromeブラウザを開き、右上のアイコンをクリックして、「Googleアカウントを管理」をクリックします。
２．Googleアカウントの管理画面の左メニューにある「個人情報」をクリックします。
３．スクロールすると表示される、ウェブ向けの全般設定から「言語」をクリックします。
４．Googleアカウントの言語画面で、優先言語が日本語(日本)になっているので、編集アイコンをクリックします。
５．言語の追加でEnglishを選択し、オプションの選択でUnited Statesを選びます。
以上でGemini ProをBardで使う設定は完了です。
言語設定を切り替えたことでChromeの表示が日本語から英語に切り替わります。
この状態でGoogleの対話AIであるBardにアクセスすると、英語版Bardが表示されます。
以前のBardは国単位での設定でしたが、言語設定で英語版にアクセスできるようになっています。
英語版のBardのヘルプからアップデート情報を確認すると、2023年12月6日に更新があります。
BardがGemini Proで過去最大のアップグレードを遂げる
What: 本日より、BardにGemini Proを導入し、Bardのこれまでで最大のアップグレードを行います。BardのGemini Proは、理解や要約、推論、コーディング、プランニングなどの能力がはるかに向上するように特別にチューニングされています。テキストベースのプロンプトのためにGemini Proを搭載したBardを試すことができます。まずは170以上の国と地域で英語版が提供され、近い将来、ヨーロッパなど、より多くの言語や地域で利用できるようになる。
理由：本日、グーグルは世界で最も有能なAIモデルであるGeminiOpens in a new windowを発表した。Geminiは、バードとの創造、交流、コラボレーションの新しい方法を解き放ちます。
英語版BardではすでにGemini Pro導入済みとなっているため、BardでGemini Proを試すことができます。
実際にGemini Proか応答で確認
実際に英語版のBardだとGemini Proが応答してくれるのか、確認してみました。
はい、現在BardにはGemini Pro言語モデルが搭載されていることを確認しています。このアップグレードされたモデルによって、いくつかの分野で大幅な機能強化がなされています。
Bardからの応答でもGemini ProのAI言語モデルが搭載されていることが確認できました。
実は英語版Bardでも日本語入力可
おそらく少し経過したら、日本語版Bardでも対応するかと思いますが、実は英語版Bardでも日本語入力できます。
Gemini Proの言語モデルは様々な言語間の翻訳にも対応しています。
英語表示になっていても、日本語プロンプトを入力可能で、応答も日本語で返答してくれます。
そのため、ChromeやBardの表示自体は英語ですが、日本語でGemini Proとのやり取りが可能です。
まとめ・終わりに
今回、Googleの対話AIであるBardで次世代AIモデルのGemini Proを試す方法を紹介しました。
2023年12月6日に発表されたAIモデルのGeminiは、そのうちの1つであるGemini ProがBardに導入されています。
しかし、日本語版Bardには未反映で、英語版Bardのみ利用可能です。
そこで、Chromeブラウザの言語設定を日本語から英語に切り替えることで、英語版BardからGemini Proを試すことができます。
英語版Bardとはありますが、Gemini Proのおかげで入力プロンプトは日本語対応しており、応答結果も日本語です。
一刻も早くGemini Proを使ってみたい方は、今回紹介したBardでのGemini Proの使い方を参考にしてみてください。