Googleの対話AI「Bard」が米/英で一般利用可能に! 日本語の公開はいつ?
2023年3月22日
Googleが一部ユーザーに限定していた対話AI「Bard」をアメリカとイギリスの一般ユーザー向けに公開すると日本時間3月22日に発表しました。
まだ、課題点はあると述べつつも、Bardを活用することで業務効率や生産性がアップすることを受け、一般公開に踏み切りました。
実際のBardのデモ動画での実力・性能の紹介や、日本ではいつ公開されるか調査しました。
GoogleがBardを米/英向けに一般公開
日本時間2023年3月22日にGoogleが開発している対話型AI「Bard」を英語圏のアメリカとイギリス向けに一般公開しました。
GoogleのブログでBardの一般公開について発表しています。
![Googleブログで日本時間2023年3月22日に対話AI「Bard」をアメリカとイギリスの英語圏で一般公開すると発表](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_001-1024x523.jpg)
対話AIであるBardに「https://bard.google.com」というURLからアクセスすることができます。
以前2023年2月6日にGoogleはChatGPTに対抗してBardを開発中であることを公表しました。
利用できる国はアメリカとイギリスの2カ国のみですが、Bardを一般ユーザーも利用できるようになりました。
Bardの実力・性能を示すデモ動画紹介
GoogleのブログでBardのデモ動画が公開されています。
Bardに今年20冊の本を読むための方法についてブレストを依頼しています。
![Googleの対話AI「Bard」のデモの様子。20冊の読書を行うための方法についてブレスト](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_000-1024x576.gif)
すると、読みたい本のリストを作ることや、目標設定、オーディオブックを活用する案が提示されています。
このようにBardは対話しながら、高度なブレストが可能になっています。
Bardの応答には誤りが含まれることも
なお、Googleは現時点でBardからの応答には誤りが含まれる可能性があることを認めています。
例えば、屋内で育てられる植物の提案を依頼したところ、植物の学名に誤りがありました。
![Bardに簡単に育てられる屋内の植物を尋ねた応答結果](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_003.jpg)
![Bardが簡単に育てられる屋内植物について回答した結果で植物の学名に誤りが含まれていたことをGoogleが公表](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_002.jpg)
このようにBardの応答結果は完全に正確ではありません。
しかし、Bardをうまく活用することで、生産性が間違いなくアップすることからGoogleは公開に踏み切りました。
Bardのページに日本からアクセスするも利用不可
早速、日本からBardのページにアクセスしてみました。
アクセス情報が出ないChromeのゲストウィンドウでアクセスするとJoin WaitListと表示されます。
![Googleがアメリカとイギリス向けに一般公開したBardのページにアクセスするとJoin WaitListボタンが表示](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_004.jpg)
しかし、日本で登録したGoogleアカウントにログインした状態だと、以下のような画面が表示されます。
![対話AI「Bard」のページに日本のGoogleアカウントでアクセスすると、「アクセスしている国はサポート対象外」と表示で利用不可](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_005.jpg)
Join WaitListが表示されず、赤枠の「Bard isn’t currently supported in your country. Stay tuned!」メッセージが表示されています。
日本はBardのサポート対象外である旨のメッセージが出てしまい、利用できません。
Bardはいつ日本でも利用可能に?
日本でBardはいつから利用できるようになるでしょうか?
GoogleがBardについて発表したブログの最後に今後の展開が説明されています。
![GoogleがBardについてアメリカとイギリスで一般公開を発表したブログ記事に今後の日本語を含めた他の言語・国での展開について言及](https://auto-worker.com/blog/wp-content/uploads/2023/03/20230322_auto_006.jpg)
DeepLで翻訳したところ、今後順次利用できる国と言語を拡大していくとのことです。
今後もBardを改良し、コーディング、より多くの言語、マルチモーダルな体験など、機能を追加していきます。そして、ひとつだけ確かなことがあります。私たちは、みなさんと一緒に学びながら進んでいきます。あなたのフィードバックがあれば、Bardはますます良くなっていきます。
Bardを試すには、bard.google.comからサインアップしてください。今日から米国と英国でアクセスを開始し、より多くの国と言語に順次拡大していく予定です。
そのため、現時点で日本からBardが使えるようになる時期は未定になっています。
日本語は英語とも文法が大きく異なるため、利用できるようになるまで時間がかかると見込まれます。
まとめ・終わりに
今回、2023年3月22日にGoogleが対話型AI「Bard」をアメリカとイギリスで一般公開したことを紹介しました。
2月にBardが発表されてから1ヶ月半が経過して、ようやく一般公開されました。
Bardを使うことでChatGPTのように様々な指示や依頼が可能です。
現時点ではBardは正確性は担保されていないため、誤りが含まれることがあります。
ただ、Bardをうまく活用することで生産性が高まるため、アーリーアクセスできるようになりました。
日本ならびに日本語での公開は現時点では未定ですが、一刻も早くBardを試したいところです。
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