Google Analyticsのリアルタイム数値がおかしい?GAのバグの対処方法

2021年10月12日

Google Analytics(グーグルアナリティクス)には、今現在どれぐらいブログやWebサイトにユーザーが訪問しているか、確認できるリアルタイムレポート機能があります。

しかし、このグーグルアナリティクスのリアルタイムレポートはバグを抱えており、数値がおかしくなる事象が発生しています。

※(2022年4月11日追記)4月6日ごろよりGAのリアルタイムレポートが継続的におかしくなっていました。4月11日時点で復旧したサイトもでてきていますが、依然アクティブユーザー数値がおかしい状態が続いているサイトも多く存在しています。

Google Analyticsのリアルタイムレポート機能

アクセス解析サービスで有名なGoogle Analytics(GA)には、リアルタイムレポートの機能が用意されています。

リアルタイムレポートとは、Google Analyticsを導入したWebサイトやブログに今現在どれぐらいの人がアクセスしているか分かる機能です。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)で今現在、Webサイトに訪れているユーザー数を確認できるリアルタイムレポート機能

GAのアクセス解析機能では、ユーザーが訪問するとアクセスを検知するので、それをリアルタイムで処理して、アクティブなユーザー数を確認できます。

どのページに多くのユーザーがアクセスしているかや、どの流入元からアクセスがあるかも分かります。

記事を公開したり、SNSで記事紹介を発信した後は、どれぐらいアクセスが増えるか、ついつい長時間リアルタイムレポートを眺めてしまいます。

リアルタイムレポートの数値が多すぎ・少なすぎのバグ

しかし、Google Analyticsのリアルタイムレポートには不具合があり、数値がバグってしまう事象が発生することがあります。

本来のアクセス数に比べ、数値が多すぎて表示されたり、少なく表示されてしまうバグです。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)のリアルタイムレポートの不具合で数値が多すぎる・少なすぎるバグが発生

リアルタイムレポートを確認すると、時折とんでもないアクセス数が記録されていると思ったら、実はバグでページビュー数やユニークユーザー数に変化がないケースは多くあります。

GAのリアルタイムレポートの数値が多すぎるケースでは、本来一定期間経過でアクティブユーザーの数を引く必要があります。

しかし、引かれることなく、新しく訪問したユーザーが追加されていくため、増え続けおかしな数値になるようです。

また、GAのリアルタイムレポートが多すぎるバグに加えて、少なすぎるバグもあります。

普段のユーザー数に比べて、リアルタイムユーザー数が極端に少ないため、バグだと気づくケースです。

Google Analyticsのリアルタイム不具合の対処法

このGoogle Analytics(GA)のリアルタイムユーザーの不具合に対する対応策ですが、残念ながらGAのバグのため、ユーザー側で対処して改善することはありません。

ただ、このリアルタイム不具合は、長時間続くものではなく、5分から10分程度で復旧するケースがほとんどです。

そのため、リアルタイムユーザーの数値がおかしい場合は、少し時間を待って変化するか確認しましょう。

GAのリアルタイム数値のバグの見分け方

Google Analyticsのリアルタイムユーザー数にはバグの見分け方があります。

リアルタイムのレポートメニューの中から「コンテンツ」を選択します。

例えばサイト全体のリアルタイムユーザーの数値がおかしい場合、以下のように表示されます。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)のリアルタイムユーザーの不具合がバグか判定する方法

サイト全体の数値は91に対し、赤枠部分のコンテンツ単位のリアルタイムユーザーの合計値が少ない状態です。

本来、サイト全体のアクティブユーザー数とコンテンツの合計数は一致するはずなので、この数値が異なる場合に、Google Analyticsのバグであると判別できます。

※ただし、時折、どちらの数値をおかしいという非常にレアなケースもあります。

有償版GA360でもリアルタイムはサポート対象外

Google Analyticsは無料で利用しているユーザーが多いですが、大規模なメディアではページビュー数などの規模が大きい場合、有料のGA360が用意されています。

有償版ということで、代理店を通じたGoogleへの問い合わせサポートや、有償版のみ利用可能な機能などあり、機能拡充されます。

さらに、なにかアクセス解析の数値で不具合が起きた場合でも、GA360ならデータの再処理などリカバリーしてくれるケースがあります。

無償版のGAよりもサポートが充実している有償版GA360ですが、リアルタイムレポートは無償版GAと同様にサポート対象外です。

そのため、リアルタイムレポートの不具合については、有償版のGA360にアップグレードしても解消されません。

バグが起きるかもしれないという想定の元でリアルタイムレポートを利用する必要があります。

(追記)2022年4月6日からリアルタイムユーザーが全世界で障害

ときどき数値がおかしくなって、一定時間経過で元に戻るグーグルアナリティクスのリアルタイムレポートですが、2022年4月6日からリアルタイムレポートの数値が継続的におかしくなっていました。

本来サイト・ブログに訪れているであろう人数よりもアクティブユーザー数が少なくなり、1や2、さらには0となってしまうこともよく起きています。

「GAリアルタイムユーザー数にはバグの見分け方」で紹介した通り、数値がおかしい場合は、「リアルタイム>コンテンツ」の画面で、ユーザー数と指標の合計を比較すれば、見分けることができます。

4月6日時点では日本でのアクティブユーザーの数値がおかしいというアピールは、Twitterを見ても少なかったです。

しかし、英語圏の海外ユーザーからは多くリアルタイムレポートがおかしいとツイートがあり、Google Analyticsの公式アカウントにも問い合わせしていました。

2022年4月11日時点ではリアルタイムレポートが元に戻ったという報告も出てきていますが、まだアクティブユーザー数が異常という声もあります。

私も複数サイトで無料版Google Analyticsを利用していますが、あるサイトでは数値が正常になったものの、まだ異常なままのサイトもあります。

残念ながら、元々紹介していたGAリアルタイムユーザー数のバグと同様に、サイト運営者側で対応できることはありません。

Google側がグーグルアナリティクスのバグを改修してくれるのを待つしかありません。

リアルタイムの概念が違いますが、GA4のリアルタイムレポート(直近30分間のユーザー数)は正常なので、そちらを確認するよう切り替えるのも選択肢の1つです。

まとめ・終わりに

今回、Google Analyticsの今現在のサイト訪問数が分かるリアルタイムレポートに不具合があり、数値が多すぎたり、少なすぎるバグが起きることを紹介しました。

リアルタイムレポートですごい数のアクセス数が発生しているのに、通常のレポートで見ると、普段と変わらないケースではバグが発生しています。

本事象は2019年ごろから発生していますが、2年経過した2021年時点でも解消されておらず、解消される見込みが非常に低いです。

日頃のGAでのアクセス数値を把握しておくことで、バグかどうか判定できるようにしておくこととが求められます。

そのため、リアルタイムレポートの数値はあくまで参考程度に利用するようにしましょう。