Google Analyticsのユーザーや行動のレポートでグラフの点が消えるバグの対処方法

Webサイトのアクセス解析ソフトとして圧倒的シェアを持つGoogle Analyticsで、管理画面のレポートのグラフの座標点が消える事象が発生します。

このグーグルアナリティクスのグラフの点が消失する影響範囲と、対処方法を解説します。

Google Analyticsはアクセス解析のデファクトスタンダード

ブログやWebサイトを運営しているユーザーに馴染みのあるGoogle社のサービスといえば、Google Analytics(グーグルアナリティクス)です。

Google Analyticsは英単語の頭文字を取って、「GA」と省略されて呼ばれるアクセス解析ツールです。

Google Analyticsのサービス画面

GAはアクセス数が月間1000万PV以下であれば無料で利用できますが、無料とは思えないほどの高性能なアクセス解析ツールになっています。

アクセスしたユーザーの再訪率や、男女比、年齢別のアクセス数や、行動履歴や流入元など知ることができます。

日本でも多くのブログに導入されているため、ブログを立ち上げた後に行う作業として、Google Analyticsを導入することが推奨されるほどです。

もはや、アクセス解析ソフトとして、グーグルアナリティクスのシェアはNo1となっています。

GA4がリリース以降、バグが放置されるように

そんなGoogle Analyticsですが、2020年10月に新しいバージョンであるGA4が登場しました。

Google Analyticsは元々Webサイトやブログなどのアクセス解析ソフトでしたが、スマホが普及したことでアプリも解析できるようになりました。

ただ、このWebサイト用とアプリ用では、アクセス解析ソフトの設計思想が大きく異なっていました。

アクセス解析の仕組みをWebサイトの場合とアプリの場合で統一を図ったバージョンがGA4です。

アプリ用だったものをWeb+アプリとして発展させたため、ページビューがイベントの1種に変化したり、セッションがなくなったりしました。

GA4の正式版がリリースされたものの、正直機能として十分とは言えません。

そのため、今も従来版のGoogle Analyticsは利用することができます。

ただ、GA4がリリースされて以降、Google Analyticsのバグが放置される傾向があります。

リアルタイムユーザーの数値がバグったり、動作に不具合があっても改修されなくなっています。

※もちろんアクセス解析の数値データがおかしい場合などは、修復が行われています。

Google Analyticsのレポートグラフの点が消える?

Google Analytics(GA)で発生しているバグの1つにレポートに表示されるグラフの点が消える事象があります。

GAの管理画面にアクセスし、左メニューの「ユーザー>概要」を選ぶと、指定期間のユーザー数をグラフが表示されます。

Google Analyticsの管理画面でユーザー>概要で表示されるレポート

ユーザーの概要では、デイリーのユーザー数に加え、セッション数やページビュー数、直帰率といったWebアクセス解析で基本的な指標の数値が確認可能です。

KPI等を設定している場合はGAの異なる指標やディメンションをかけ合わせた数値を見る必要がありますが、おおまかにサイト状況をユーザー概要のレポートで掴むことができます。

しかし、このGAのレポートで表示されているグラフの点が消失するバグが発生しています。

Google Analytics(グーグルアナリティクス)の管理画面のユーザーや行動のレポートで、グラフの座標点が消失する事象

同じ集計期間ですが、赤枠部分でグラフに表示されていた点が消えているのが分かります。

実はマウスカーソルをグラフにある座標点に合わせると、どんどん消えていくという挙動です。

本来はGAのグラフに表示される点にマウスカーソルをあわせると、その座標点の数値が表示されます。

Google Analyticsのグラフの点にマウスカーソルをあわせると、数値データの詳細が表示

しかし、Google Analyticsでバグが発生すると、グラフの点が消失し、上記のような座標点での数値が確認できなくなります。

デイリー以外にウィークリーやマンスリーも

このGoogle Analyticsのレポートのグラフの点が消える事象はデイリーのレポートに限定されているものではありません。

週次のレポート数字を表示するウィークリーや月次のマンスリーのレポートでもグラフの点が消えてしまいます。

Google Analyticsのグラフの点が消える事象はウィークリーやマンスリーのレポートでも発生

そのため、レポート集計期間や、日次・週次・月次といった区切りが関係しているわけでもありません。

GAの行動レポートでも点の消失が発生

また、グラフの点が消えるのは、GAのユーザーレポートだけではありません。

行動レポートで「サイトコンテンツ>すべてのページ」でグラフを表示した場合でも発生しました。

Google Analyticsの行動メニューのサイトコンテンツ>すべてのページでも発生

そのため、Google Analyticsでグラフを表示するレポート全般で、点が消失するバグが起きていると推測されます。

GAグラフの点が消える原因と対処方法

Google Analyticsのグラフの点が消える原因ですが、直接的な原因というのは特定が難しい状態です。

これまで事象に遭遇したパターンから推定すると、レポートの集計期間を変更した際に事象が起きています。

Google Analyticsの右上にある集計期間を変更した場合に、点が消える可能性があることを留意しておきましょう。

では、点が消えてしまい、グラフの数値をチェックできない場合はどうするとよいのでしょうか?

実は対処方法として、「Google Analyticsを開いているタブをリロードする」ことが有効です。

ブラウザにあるリロードボタンやまたはF5キーなどのショートカットキーでGoogle Analyticsをリロードすると、グラフの点が消えなくなります。

そのため、もし、GA管理画面のレポートでグラフの点がマウスカーソルをあわせると消える場合は、リロードしましょう。

まとめ・終わりに

今回、Google Analyticsで発生しているレポートのグラフにある点が消失する事象を紹介しました。

GA管理画面のレポートでグラフの点にマウスカーソルをあわせると、本来詳細数字が表示されるのに、点が消えるバグが起きています。

残念ながら、1年近く前から発生している事象ですが、Google社では修正されていないバグの1つです。

点が消えてしまった場合の解決策として、Google Analyticsをリロードすると解消されます。

Google Analyticsのレポートの点が消えてしまった場合は、GAを開いているブラウザのタブをリロードして対応しましょう。