Googleチャットの有料と無料アカウントの違い、できることできないことを解説

Googleチャットは有料のGoogle Workspaceアカウントと無料のアカウントでは機能が異なっています。

そこで、Googleチャットの有料と無料の機能の違い、有料アカウントでできることと無料アカウントでできないことを解説します。

Googleチャットは有料・無料で機能が異なる

Googleチャットは元々有料のGoogle Workspaceアカウント向けに用意されていたチャットツールです。

今は無料のGoogleアカウントでも利用できるようになっていますが、利用できる機能に制限が設けられています。

有料版ではGoogleチャットの機能をすべて利用できますが、無料アカウントだと利用できない機能があるため、注意が必要です。

Googleチャット有料版(Workspaceアカウント)しかできないこと

Googleチャットの有料版と無料版の違いについては、Googleのサポートページに比較表が掲載されています。

使用するアカウントによって Google Chat で利用できる機能が異なります – Google Chat ヘルプ

Googleチャットの有料版・無料版のできることとできないことの比較表

有料のGoogle Workspaceアカウントでは実行可能なのに対し、個人アカウントではできない機能は5つあります。

  1. スレッド形式のチャットルームを作成する
  2. botにメッセージを送信する
  3. メッセージにWebhookを設定する
  4. メッセージを編集する
  5. メッセージを削除する

スレッド形式のチャットルーム作成

Googleチャットではチャットルームを作成することができますが、有料版の場合、チャットルームを作成する際にスレッド形式を使用するか選択できます。

Googleチャットの有料版(Google Workspace)はスレッド形式のチャットルームを作成可能

チャットルームの作成方法を以前紹介しましたが、無料版のアカウントでは、スレッド返信を使用するなどの選択はできませんでした。

Googleチャットのチャットルーム作成方法と使い方解説!グループチャットとの違いは?

有料版ではチャットルーム内で行われるチャットを、スレッド形式で整理できるメリットがあります。

botの追加・利用

有料版のGoogle Workspaceアカウントでは、通常のユーザーアカウント以外にGoogleチャット用のボットを追加することができます。

自分たちでGoogleチャット用のボットを用意しなくても、Googleチャット用の各種ボットを簡単に追加できるようになっています。

Googleチャットの有料版では、botの追加・利用が可能

Googleサービス以外にもSalesforceやTrelloなどの外部サービスと連携可能なGoogleチャット用botもあります。

有料版のGoogleチャットではこうしたボットを追加することで、各種通知や設定などに活用できます。

チャットルームにWebhookの設定

有料版Googleチャットのチャットルームでは、Webhookを設定できます。

設定できるのは、外部からチャットルームにメッセージの投稿が可能となるIncoming Webhookです。

チャットルームのメニューから「Webhookを管理」を選択して、Webhookを追加します。

GoogleチャットのチャットルームでWebhookを設定

Incoming Webhookを使えば、外部の情報を通知できるようになります。

システム的な利用としては、エラーログ通知をGoogleチャットのチャットルームに出力して、すぐにサービスの不具合に気づくことができます。

メッセージの編集・削除

Googleチャットの無料アカウントでは、グループチャットやチャットルームに投稿したメッセージを削除することができませんでした。

Googleチャットで投稿メッセージの編集・削除が無料アカウントはできない?

しかし、Google Workspaceの有料版アカウントだと、Googleチャットに投稿したメッセージを削除できます。

GoogleチャットのGoogle Workspaceの有料版アカウントのみメッセージの編集・削除が可能

投稿したチャットメッセージにマウスカーソルを合わせると、無料版では表示されなかった編集と削除のアイコンが表示されます。

メッセージを編集したい場合は、左側の編集アイコンをクリックし、メッセージを削除したい場合はゴミ箱アイコンをクリックすることで削除可能です。

ボットやWebhookなど高度な運用はWorkspaceアカウント必須

Googleチャットを業務などで深く利用するには、ボットやWebhookの活用が必要となってきます。

ボットを使うことで業務で利用している各種外部サービスとGoogleチャットを連携できるようになります。

さらに、Webhookを活用すれば、Googleチャットでサービス監視も可能です。

このようにGoogleチャットをあらゆる情報の収集ツールとして活用するにはGoogle Workspaceの有料版がオススメです。

まとめ・終わりに

今回、Googleチャットの有料版と無料版の違いについて、できること・できないことを紹介しました。

Google Workspace向けの有料版Googleチャットではスレッド形式のチャットルーム作成やbotとWebhookの利用、メッセージの編集・削除が可能です。

Googleチャットの機能をフル活用するにはやはり有料版の利用が必要になってきます。

有料版でできること、無料版ではできないことを把握しておくことで、よりGoogleチャットを使いこなすことができます。

必要に応じてアップグレードも可能なので、有料版のGoogleチャットの機能を覚えておきましょう。