無料で使える天気API「Free Weather API」の利用登録とキー発行手順

2023年5月21日

日本を含めた天気情報や天気予報を取得できるAPIのおすすめの1つに「Free Weather API(WeatherAPI.com)」があります。

同じく無料で使えるOpenWeatherMapのAPIと比べ、無料アカウントでもAPIリクエストできる回数が多いのが特徴です。

そこで、Weather APIの利用登録手順からAPIキー発行、ならびにAPIリクエストのテスト方法を解説します。

天気API「WeatherAPI.com」とは

Free Weather API(WeatherAPI.com)は、アラブ首長国連邦のドバイにあるOPLAO FZCOが運営してい天気APIです。

無料で天気情報や天気予報が利用できるAPI「Free Weather API((WeatherAPI.com)」

Free Weather API – WeatherAPI.com

世界中のリアルタイムの天気情報や天気予報を提供するAPIを運営しています。

Weather APIにAPIリクエストすると、JSON形式またはXML形式でデータを取得することができます。

その他にも地理情報や位置データ、タイムゾーン情報も提供してくれます。

OpenWeatherMapより1時間単位の天気を取得可能

天気APIは日本ではLivedoor天気が有名でしたが、2020年7月に終了してしまいました。

その後、よく利用されるようになった天気APIがOpenWeatherMapです。

OpenWeatherMapは世界中の天気情報を取得できるAPIサービスで、無料アカウントで利用できます。

そんなOpenWeatherMapに比べ、Weather APIは無料アカウントでのAPIリクエストで取得できる天気の間隔が細かいのが特徴です。

OpenWeatherMapは3時間単位の天気なのに対し、WeatherAPIは1時間単位の天気を取得することができます。

Weather APIの料金プランを解説

Weather APIの料金プランについて解説します。

Weather APIには無料のフリープラン含め、5つのプランが用意されています。

  1. フリー(無料)
  2. ディベロッパー(月4ドル)
  3. スターター(月7ドル)
  4. プロ+(月35ドル)
  5. ビジネス(月65ドル)
「Free Weather API(WeatherAPI.com)」の無料のフリープランから有料プランの料金と機能比較

それぞれのプランで1ヶ月にリクエストできるAPIコール回数が異なりますが、フリープランでも月に100万回実行可能です。

取得可能な天気予報は3日先までの1時間単位のデータです。

有料プランに加入すると、天気予報で取得できる日数やリクエスト回数、さらに過去の天気データも増えます。

Free Weather APIの利用登録手順

Weather APIのAPIを利用するための登録手順を解説します。

1.WeatherAPI.comにアクセスし、「Sign Up」ボタンをクリックします。

Free Weather API(WeatherAPI.com)に利用登録するため、Signinをクリック

2.Sign Up画面でメールアドレスとパスワードを入力し、ロボット判定と利用規約の同意にチェックし、Sign upボタンをクリックします。

WeatherAPIの利用登録に必要なメールアドレスとパスワードを入力しRechapchaを実行し、登録

3.入力したメール宛に認証メールが届いている旨のメッセージが表示されるので、登録したメールアドレスにWeatherAPIからのメールを確認します。

WeatherAPIに登録すると、メール認証するよう画面表示

4.WeatherAPIからメールに書かれたリンクをクリックして、アカウント認証を完了させます。

WeatherAPIから届いたメールに記載されたリンクをクリックしアカウント認証実行

以上でWeatherAPIのアカウント登録は完了です。

Weather APIのキー発行方法

Weather APIのアカウントを登録できたところで、APIキーの発行方法を説明します。

1.Weather APIのログイン画面からメールアドレスとパスワードを入力し、ログインボタンをクリックします。

Free Weather API(WeatherAPI.com)のAPIキーを発行するため、ログイン実行

2.ログイン後の画面にAPIキーが表示されるので、「Copy」ボタンをクリックするとクリップボードに保存されます。

WeatherAPIのAPIキーはログインすると、表示されてコピー可能

これでAPIキーを取得してWeatherAPIリクエストが可能です。

Weather APIのエンドポイント確認・テスト

WeatherAPIのAPIキーを取得できたところで、APIのエンドポイントの確認とリクエストテストを行います。

WeatherAPIのエンドポイントやリクエスト情報はAPI Explorerで確認可能

WeatherAPIの管理画面上に「API Explorer」が用意されており、そこからAPIのエンドポイントとリクエストした実行結果が確認できます。

まず、APIエクスプローラーを利用するため、事前に取得したAPIキーを貼り付けます。

さらにAPIのプロトコルをHTTPまたはHTTPSを選択し、レスポンスフォーマットをJSONまたはXMLを選択します。

Free Weather APIのリクエスト方法やエンドポイントを確認できるAPI Explorerの入力方法

「Current」では、パラメータに指定した都市のリアルタイムの天気を確認します。

WeatherAPIでリアルタイム天気情報を確認するAPIリクエストをテスト

パラメータを設定すると、コールするAPIのエンドポイントが表示されます。

基本的にHTTP(get)でAPIリクエストする仕様です。

WeatherAPIのリアルタイムの天気情報を取得するAPIのレスポンス結果のJSON
{
    "location": {
        "name": "Tokyo",
        "region": "Tokyo",
        "country": "Japan",
        "lat": 35.69,
        "lon": 139.69,
        "tz_id": "Asia/Tokyo",
        "localtime_epoch": 1684675003,
        "localtime": "2023-05-21 22:16"
    },
    "current": {
        "last_updated_epoch": 1684674900,
        "last_updated": "2023-05-21 22:15",
        "temp_c": 22.0,
        "temp_f": 71.6,
        "is_day": 0,
        "condition": {
            "text": "Partly cloudy",
            "icon": "//cdn.weatherapi.com/weather/64x64/night/116.png",
            "code": 1003
        },
        "wind_mph": 12.5,
        "wind_kph": 20.2,
        "wind_degree": 190,
        "wind_dir": "S",
        "pressure_mb": 1005.0,
        "pressure_in": 29.68,
        "precip_mm": 0.0,
        "precip_in": 0.0,
        "humidity": 83,
        "cloud": 25,
        "feelslike_c": 24.5,
        "feelslike_f": 76.1,
        "vis_km": 10.0,
        "vis_miles": 6.0,
        "uv": 1.0,
        "gust_mph": 6.5,
        "gust_kph": 10.4
    }
}

このようにAPIリクエストして返ってくるレスポンスも確認できます。

どういったレスポンスが返ってくるのか、また、APIのエンドポイントURLを確認したい場合はWeatherAPIのAPI Explorerを活用しましょう。

まとめ・終わりに

今回、無料で使える天気APIの1つであるWeatherAPIを紹介しました。

WeatherAPIはドバイにある会社が運営するサービスで、無料で利用することができます。

フリープランでも1ヶ月100万リクエストでき、3日先までの1時間単位の天気予報を取得可能です。

メールアドレスさえあれば、氏名や住所など不要でAPIを手軽に使えます。

また、WeatherAPI.comのAPI ExplorerでエンドポイントURLやリクエスト結果を確認できるので、使い方の検証もしやすいです。

天気APIにはOpenWeatherMapもありますが、手軽さではWeatherAPIも便利なので、ぜひ記事で解説した利用登録、APIキー発行手順を参考にして活用してみてください。