OpenAIのAPI利用の料金を解説!文章生成AIと画像生成AIの費用を説明

2023年1月9日

AIの研究を進める研究開発団体OpenAIは、様々なAIサービスが利用できるAPIを提供しています。

このOpenAIのAPIは無料で利用できるわけではなく、使用量に応じた料金が発生します。

そこで、利用頻度の高いOpenAIの文章生成AIと画像生成AIの料金を解説します。

高度なOpenAIがAPIで利用可能

OpenAIは先進的なAIサービスを研究・開発している研究開発団体です。

ツイッターを買収してCEOに就任して話題を集めているイーロン・マスクらによって設立されました。

OpenAIは自然言語処理のAI研究開発機関で、GPT-2やGPT-3を開発してChatGPTを発表して話題に

元々は非営利団体だとして設立されましたが、現在は営利団体としてマイクロソフトなどの出資を受けています。

特に自然言語処理のAIの研究開発は世界最先端で、自然な文章を生成が可能なGPT-2や、GPT-2をさらに発展させたGPT-3を開発しています。

2022年11月にはGPT-3を使ったテキストを入力すると、精度の高い応答文を返すChatGPTを発表しました。

ChatGPTは自然言語処理AIとして、これまでのAIとは比べ物にならないほどの自然な日本語の応答を返してくれます。

ChatGPTにはAPIがありませんが、同じGPT-3.5系の自然言語モデルを使用した文章生成AIがAPIとして提供されています。

さらに、2022年に「Stable Diffusion」で話題を集めた画像生成AIも、OpenAIはAPIとして利用できます。

そのため、OpenAIのAPIを使えば、簡単に文章や画像を生成するAIをアプリやサービスに組み込むことが可能です。

OpenAIに利用登録して、APIキーを発行する手順は以下の記事でまとめています。

【2023年版】OpenAIのAPIキー発行手順!ChatGPTの文章生成やDALL-Eの画像生成AI利用

OpenAIのAPIは従量料金が発生

OpenAIが提供しているAPIの利用は無料ではありません。

高度なAIを利用するにはハイスペックなGPUに加え、大容量のメモリのサーバーも必要です。

タワー型のサーバーのイメージイラスト

そうしたインフラ周りの費用がかかることもあり、OpenAIのAPI利用には料金がかかります。

OpenAIの利用料金はサブスクのような定額ではなく、APIの利用頻度や利用内容による従量料金です。

それゆえに、APIのリクエストが大量に発生すると、その分使用料が課金されます。

※OpenAIには支払い上限が設定できるため、クラウド破産のようなことは起きませんが、上限に達するとAPIが利用不可能になります。

サービスごとに費用計算方法が異なる

OpenAIのAPIサービスは、利用回数や利用量に応じた従量課金ですが、サービスごとに利用料は違います。

OpenAIでAPIリクエストで利用できるサービスは現時点で、下記の5つです。

  1. Text Completion(文章生成)
  2. Code Completion(コード生成)
  3. Image Generation(画像生成)
  4. Fine-tuning(モデル学習)
  5. Embedding(数字変換)

2022年に話題を集めた画像生成AIと文章生成AIではAPIリクエストにかかる費用が異なります。

さらに、同じサービスであっても、AIのモデルや画像サイズが上がるにつれて料金が高くなります。

それゆえに、しっかりOpenAIのAPI利用にかかる費用を理解しておかないと、思わぬ出費になりかねません。

そこで、OpenAIのAPIサービスの中でも、人気がある文章生成AIと画像生成AIについて料金を解説します。

OpenAIの文章生成AIの利用料金とトークンを解説

学習を伴わないの文章生成AI(Completion)の料金について説明します。

OpenAIの文章生成のAPIは、入力のプロンプトと出力のアウトプットテキストに応じた料金体系です。

文章生成AIのAPIをリクエストする際に自然言語処理のモデルをパラメータで選択できるようになっています。

選択できるモデルは現時点で4種類あり、それぞれで課金される価格が異なっています。

OpenAIのChatGPTライクな文章生成AIをAPIを使って利用した際の料金一覧。入力プロンプトと応答文のテキスト料に応じた課金体系

  1. Ada:1000トークン当たり0.0004ドル
  2. Babbage::1000トークン当たり0.0005ドル
  3. Curie:1000トークン当たり0.0020ドル
  4. Davinci::1000トークン当たり0.0200ドル

最も性能が高いDavinci(ダヴィンチ)は、最安のAda(アダ)よりも50倍の値段になっています。

ここで気になるのがtoken(トークン)と書かれた課金単位です。

OpenAIによるとトークンとは文字数ではなく、1単語と説明されています。

英語の場合、1単語を1トークンとして、カンマ(,)やピリオド(.)、クエスチョンマーク(?)も1トークンとして扱うため分かりやすいです。

「What is interesting sport?」のトークン数は5になります

しかし、日本語の場合、トークンの計算が英語よりも複雑になっています。

  1. パソコンの歴史:9トークン
  2. 機械学習とは:11トークン
  3. スクレイピングでどんなことができる?:22トークン
  4. 十八番とは?:11トークン
  5. おはことは?:9トークン

英語の場合の単語単位というルールに沿っておらず、同じ文字数でもトークン数が異なります。

どうやら漢字が含まれると1文字あたりのトークン数が増えてしまうようです。

入力テキストがどれぐらいのトークンか知りたい場合は、OpenAIのPlaygroundで確認できます。

OpenAIのCompletion(ChatGPT)のPlayground(遊び場)で入力と応答文のトークン数を確認可能

なお、課金対象は入力プロンプトのトークンだけでなく、文章生成AIがAPIで返却する応答文のトークンも含まれます。

たとえば、最も高性能なDavinciで1回平均1000トークン消費して1000回APIリクエストした場合、100万トークン発生して20ドル(約2600円)が課金されます。

これが最速・最安のAdaだった場合は、同じ100万トークンでも0.4ドル(約52)円なので、料金差が大きいです。

それゆえに、想定リクエスト数から料金計算した上で、どのモデルを使い、応答文の上限をどれぐらいに設定するか検討する必要があります。

OpenAIの画像生成AIの利用料金

画像生成AIのAPI利用料金は、文章生成AIに比べシンプルな価格体系です。

OpenAIのAPIリクエストで生成する画像のサイズによって課金が発生します。

DALL-Eの画像生成AIが生成できるのは、以下の3つの正方形サイズの画像で、利用料金は以下の通りです。

OpenAIがAPIとして提供している画像生成AI「DELL-E」の価格体系はサイズに応じた画像1枚生成するごと

  1. 1024×1024画像:1枚当たり0.020ドル
  2. 512×512画像:1枚当たり0.018ドル
  3. 256×256画像:1枚当たり0.016ドル

仮に1024×1024の正方形画像を1000枚生成すると20ドルとなり、日本円では約2600円です(1ドル130円計算)。

SNSや各種サービスで使用するアイコン画像は正方形で512px以上のことが多いですが、その場合、1024pxの正方形よりも10%ほど安くなります。

新規登録時に18ドル分クレジット付与

なお、OpenAIのAPIを利用するため、OpenAIの会員登録を行うと、その際に18ドル相当のクレジットが付与されます。

このクレジットは3ヶ月間有効となっており、新規登録から3ヶ月すぎるまでは、OpenAIのAPI利用時に18ドル分のクレジットが充当されます。

そのため、トライアルでOpenAIのAPIを利用する場合、このクレジットの範囲内で収まれば、無料利用可能です。

ただし、アプリやサービスで本格的に利用するには料金が必ず発生します。

サービスの一部としてOpenAIのAPIを組み込む場合は支払い登録を行いましょう。

なお、支払い登録を行うと、無料利用の18ドル相当のクレジットも支払い対象となります。

登録時点で18ドルの請求と、以降従量課金されることを留意しておく必要があります。

まとめ・終わりに

今回、OpenAIが提供する文章生成AIや画像生成AIをAPI利用する際に発生する料金について説明しました。

OpenAIのAPIサービスは無料ではないため、APIを利用すると費用がかかります。

文章生成AIは選択できる自然言語処理のモデルによって従量料金が異なり、入力・応答のテキスト文量に応じた課金がなされます。

課金単位であるトークンは英語なら1単語=1トークンなのが、日本語の場合はそうではないため計算が難しいです。

ただ、どれぐらいの料金がかかるか把握しておくことで、多額の支出を防ぐことができるので、ぜひOpenAIのAPIの利用料金を理解しておきましょう。