【2023年版】OpenAIのAPIキー発行・取得手順!ChatGPTやGPT-4、DALL-E3をAPI経由で利用可能
2022年11月にOpenAIが発表した文章生成AI「ChatGPT」は大きな反響を集めました。
現在ChatGPTはサービスページからのみ利用できませんが、ChatGPTのような文章生成AIを活用したサービスを作りたい場合、OpenAIのAPIがあります。
今回、GPT-3を活用した文章生成や画像生成ができるOpenAIサービスのAPIキーを発行する手順を解説します。
(2023年3月3日追記)OpenAIのAPIにChatGPTのAPIが登場しました。ChatGPTのAPIを使いたい場合も紹介するOpenAIの利用登録、APIキー取得手順で利用可能です。
(2023年11月29日追記)OpenAIのGPT-4やDALL-E3を利用する場合も今回説明する方法で取得できます。
2022年11月登場のChatGPTが話題
2022年11月にOpenAIが発表したChatGPTが話題を呼びました。
GPT-3の自然言語処理を発展させたChatGPTは、その応答精度や正確性の高さから色々な界隈でAI進歩に驚きの声が上がりました。
プログラミングの分野ではChatGPTに実装方法を質問すると、コードを生成してくれます。
さらに、ChatGPTに物語のプロットを考えてもらったり、小説を書いてもらうこともできます。
これまでの文章生成AIに比べ、OpenAIが開発したChatGPTは格段に精度が高いです。
ChatGPT活用で新しいサービスも
そうしたChatGPTを活用した新しいサービスを考える人が出てきています。
例えば、ChatGPTにSEOを考慮した記事を作成してもらうサービスや、企画書の壁打ちから企画書まで生成するといったサービスです。
ChatGPTはこれまでにない可能性を秘めており、ビジネスに活用される日も近いと考えられます。
ChatGPTにはAPIが用意されていない
ただ、2023年1月時点でChatGPTにはAPIが用意されていません。
※Qiitaなどで「ChatGPTのAPI」という記述がありますが、正しくありません(それらのAPIについては後述)。
そのため、現在ではChatGPTを組み入れるアプリやサービスを作るのは難しい状態です。
(2023年11月29日追記)ChatGPTやGPT-4もAPI利用可能に
ChatGPTが2022年11月に登場して3ヶ月ほどはAPI提供がありませんでした。
しかし、2023年3月にOpenAIはChatGPTのAPI環境を発表しました。
そのため、現在はChatGPTもAPI利用可能です。
さらにChatGPTよりも優れた大規模言語モデルを採用したGPT-4もAPI経由で利用することができます。
OpenAIはGPT-3を使ったAIサービスのAPIが提供
ChatGPTのAPIサービスはありませんが、ChatGPTの開発元であるOpenAIがAPIサービスを提供しています。
OpenAIではGPT-3を活用した様々なAIサービスを提供しており、その内の1つが文章生成AI(Text Completion)です。
OpenAIの文章生成AIはChatGPTと同じtext-davinci-003というGPT3.5系文章生成モデルで開発されています。
ChatGPTと同じではないものの、近い文章生成AIとして利用可能です。
そのため、ChatGPTを活用したサービスの代替として、OpenAIのサービスをAPIから利用してサービスに組み込むことができます。
さらに、OpenAIのAPIを使えば、画像生成AIもプログラミング経由で実装もできます。
OpenAIのAPIキーの発行手順
そこで、OpenAIのChatGPTライクな文書生成AIや画像生成AIをAPI経由で利用するため、APIキーの発行手順を解説します。
Open AIのAPIキーを発行にあたっては、①メールアドレス、②携帯電話番号の2つが必要です。
1.OpenAIのAPIページにアクセスし、「GET STARTED」ボタンをクリックします(SIGN UPでも可)。
2.Open AIのアカウント登録画面でメールアドレスを入力し、ロボットでない認証を行い、「Continue」ボタンをクリックします。
3.パスワード入力を求められるので入力して、「Continue」ボタンをクリックしてOpen AIの会員登録を行います。
4.入力したメールアドレスでOpen AIからの受信メールを確認し、「Verify email address」ボタンをクリックします。
5.「Tell us about you」と表示されるので、名と姓を入力し、「Continue」ボタンをクリックします。
6.ここでSMS認証を行うため、国の設定を日本にして携帯電話番号を入力し、「Send code」ボタンをクリックします。
7.入力した携帯電話にショートメッセージが届くので、メッセージに書かれた番号を入力して、SMS認証を行います。
8.OpenAIの利用方法について質問に対し、個人利用として「I’m exploring personal use」を選択します。
以上でOpenAIの会員登録までは完了です。
OpenAIの会員登録後にログインすると、APIキーの発行ができるようになります。
1.OpenAIページの右上にアカウントアイコンが表示されるので、クリックして「View API keys」を選択します。
2.「API keys」のページに遷移するので、「+ Create new sercret key」ボタンをクリックします。
3.APIキーが生成されるので、赤枠のコピーアイコンをクリックし、OpenAIのAPIキーを取得します。
以上でOpenAIのAPIキーを発行する手順が完了です。
発行したAPIキーを使い、ドキュメントに従ってAPIリクエストすれば、OpenAIのサービスがAPI経由で利用できます。
※取得したAPIキーは漏洩すると、他人が利用できるようになるため、厳重に保管しておきましょう。
ChatGPTライクな文章生成やDALL-Eのような画像生成も
上記で発行したOpenAIのAPIキーをPythonやGoogle Apps Script(GAS)のコードで使用すれば、ChatGPTライクな文章生成AIやDALL-Eのような画像生成AIがプログラミングでAPIを経由して使えるようになります。
OpenAIのサービスとしては現時点で以下の5つがAPIで利用可能です。
- Text Completion(文章生成)
- Code Completion(コード生成)
- Image Generation(画像生成)
- Fine-tuning(モデル学習)
- Embedding(数字変換)
モデル構築が済んだ高性能なAIをAPIで手軽に扱えるので、色々な使用用途が考えられます。
※OpenAIのAPIは無料ではなく料金がかかりますが、会員登録時に18ドル分クレジット(有効期限3ヶ月)が付与されるので、お試し程度は無料です。
(追記)ChatGPTのAPIも利用可能に
2023年3月2日にChatGPTのAPIも発表されました。
ChatGPTのAPIもOpenAIが提供するAPIの1つとして提供されています。
そのため、ChatGPTのAPIも今回紹介した方法で利用可能です。
ChatGPTのAPIを試したい方も、前述した方法でOpenAIのAPI利用登録とAPIキー発行を行いましょう。
まとめ・終わりに
今回、OpenAIが提供するAIサービスをAPIで利用するためのAPIキー発行方法を紹介しました。
OpenAIがChatGPTを発表して大きな話題になりましたが、現時点でChatGPTのAPIで利用することはできません。
ただ、同じGPT3.5系のモデルを使った文章生成AIがOpenAIのAPI経由でリクエストすることができます。
メールアドレスと携帯電話番号さえあれば、OpenAIに会員登録して、APIキーを発行して利用できます。
これまでよりも文章生成AIは進歩し、自然な応答を返すことができ、色々な用途で利用の可能性が見込まれます。
ぜひOpenAIのAPIを活用して、アプリやサービスにChatGPTのような文章生成AIを組み込んでみましょう。
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