GASスタンドに自作GASツールを出品~GASアプリ・ツールの売買プラットフォーム
GASスタンドはGoogle Apps Script(GAS)で開発したスクリプトやツールを売買できるプラットフォームで、2021年7月30日よりスタート予定です。
現在出品受付中だったGASスタンドに自作のGASスクリプトを出品してみました。
どのように出品するか、どういったGASツールを出品したか紹介します。
GASスタンドとは?
GASスタンドは、プログラミング教室などを展開しているテックジム(techgym)がリリースしたサービスです。
Google Apps Script(GAS)で開発したアプリやツールを売買できるプラットフォームです。
これまでGASで作ったツールは組織内で共有されたり、個人開発のものは個々人で共有されてきました。
そうしたGASで作ったスプレッドシートの勤怠管理ツールや業務ツールを、GASスタンドというプラットフォーム上で売買が可能です。
GASスタンドはGoogleアカウントで簡単利用
GASスタンドのWebサービスは、Googleアカウントで会員登録・ログインが可能になっています。
右上にある「ログイン・新規登録」をクリックすると、Googleアカウントの選択画面が表示され、GASスタンドに登録したいGoogleアカウントを選択します。
プロフィール設定でアイコンやアカウント名を設定したら、GASスタンドの新規登録は完了です。
Google Apps Script(GAS)を利用している人であれば、簡単に登録して利用することができます。
スプレッドシートのGAS独自関数を出品
2021年7月30日からGASスタンドでGASアプリ・ツールが販売開始されるということで、自作GASスクリプトを準備して出品してみました。
出品したのは、GASで書いたスプレッドシート用の独自関数です。
スプレッドシートの標準関数では取得できない、日本株式の株価を取得できる独自関数を開発しました。
以前の記事で紹介した、日本株の株価や上場投資信託の価格をスプレッドシートで取得するGAS独自関数を改良しました。
上記の記事では、Parserライブラリの導入が必要だったりと設定に手間がかかりました。
GASスタンド出品に際して、Parserライブラリを不要にし、取得エラーが起きた場合のエラー処理なども追加しています。
GASスタンドでGASスクリプト+スプレッドシートが共有できるので、簡単にGAS独自関数が利用可能です。
GASアプリのGASスタンド出品手順
実際にGASスタンドにGASアプリを出品した際の手順をまとめたので紹介します。
1.GASスタンドにログインし、ダッシュボードを表示した後、左メニューにある「GAS出品」をクリックします。
2.GASアプリのカテゴリーを「マーケティング」、「自動化」、「メール管理」、「外部サービス連携」、「情報取得」から選択します。
3.GASアプリのタイトルを入力し、サムネイル画像や説明用画像をアップロードします。
4.共有するGoogleファイル(スクリプトファイル、スプレッドシートなど)のURLを入力し、価格と詳細・タグを入力して登録します。
以上の4Stepで出品作業自体は完了です。
ただ、出品完了しただけでは、不十分で申請が必要です。
右上にある「申請する」ボタンをクリックすることでGASアプリの申請完了です。
あとは申請が承認されれば、出品したGASアプリがGASスタンド上に並べられます。
GAS開発ツールの可能性に期待
Google Apps Script(GAS)で開発したツールは、スプレッドシートやGoogleフォームと連携でき、利便性が高いです。
色々な企業でも自動化や業務効率化にGASを利用したツールが用いられています。
ただ、PythonやJavascriptなどに比べ、GASの案件はクラウドソーシングでも単価が低いのが現状でした。
今回、GASスタンドは世界初のGASアプリの売買プラットフォームとしてローンチされました。
GASスタンドによって売買が成立するのか、GASのシェアも増えるのか期待が高まります。
(追記)GASスタンドに出品したスプシ用独自関数が公開
2021年7月30日にGASスタンドの各種Google Apps Scriptアプリケーションが公開されました。
それに合わせて、今回出品した日本株の株価を取得するスプレッドシート用GAS独自関数も販売スタートしています。
日本の上場会社の株価・投資信託価格を取得するスプレッドシート独自関数(GASスタンド)
こちらをご購入いただくと、共有されるスプレッドシートのコピーを作成すれば、GASスクリプトのセットアップの手間なく、日本株を取得できます。
プログラミング未経験の方でも簡単に扱うことができますので、スプレッドシートで日本株の情報を取得したい場合にぜひ入手してみてください。
まとめ・終わりに
今回、GASアプリの売買プラットフォーム「GASスタンド」に自作のスプレッドシートのGAS独自関数を出品してみました。
色々なところで活用が広がりつつあるGoogle Apps Script(GAS)ですが、作ったGASアプリやツールを売買できるGASスタンドは世界初のWebサービスです。
GASスタンドによって、GASアプリの流通が広がるのか、注目が高まります。
今回出品したGASアプリが無事申請が通り、2021年7月30日に出品され、売買されるか楽しみにしています。
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