GASスタンドに自作GASツールを出品~GASアプリ・ツールの売買プラットフォーム

2021年7月24日

GASスタンドはGoogle Apps Script(GAS)で開発したスクリプトやツールを売買できるプラットフォームで、2021年7月30日よりスタート予定です。

現在出品受付中だったGASスタンドに自作のGASスクリプトを出品してみました。

どのように出品するか、どういったGASツールを出品したか紹介します。

GASスタンドとは?

GASスタンドは、プログラミング教室などを展開しているテックジム(techgym)がリリースしたサービスです。

Google Apps Script(GAS)で開発したアプリやツールを売買できるプラットフォームです。

Google Apps Script(GAS)で開発したツールやアプリを売買できるプラットフォーム「GASスタンド」

これまでGASで作ったツールは組織内で共有されたり、個人開発のものは個々人で共有されてきました。

そうしたGASで作ったスプレッドシートの勤怠管理ツールや業務ツールを、GASスタンドというプラットフォーム上で売買が可能です。

GASスタンドはGoogleアカウントで簡単利用

GASスタンドのWebサービスは、Googleアカウントで会員登録・ログインが可能になっています。

右上にある「ログイン・新規登録」をクリックすると、Googleアカウントの選択画面が表示され、GASスタンドに登録したいGoogleアカウントを選択します。

プロフィール設定でアイコンやアカウント名を設定したら、GASスタンドの新規登録は完了です。

Google Apps Script(GAS)を利用している人であれば、簡単に登録して利用することができます。

スプレッドシートのGAS独自関数を出品

2021年7月30日からGASスタンドでGASアプリ・ツールが販売開始されるということで、自作GASスクリプトを準備して出品してみました。

出品したのは、GASで書いたスプレッドシート用の独自関数です。

スプレッドシートの標準関数では取得できない、日本株式の株価を取得できる独自関数を開発しました。

スプレッドシートで日本株の株価や投資信託の価格の取得方法(GASオリジナル関数)

以前の記事で紹介した、日本株の株価や上場投資信託の価格をスプレッドシートで取得するGAS独自関数を改良しました。

上記の記事では、Parserライブラリの導入が必要だったりと設定に手間がかかりました。

GASスタンド出品に際して、Parserライブラリを不要にし、取得エラーが起きた場合のエラー処理なども追加しています。

証券コードを引数に指定すると、最新の株価を取得できるスプレッドシートで利用可能なGAS独自関数(オリジナル関数)

GASスタンドでGASスクリプト+スプレッドシートが共有できるので、簡単にGAS独自関数が利用可能です。

GASアプリのGASスタンド出品手順

実際にGASスタンドにGASアプリを出品した際の手順をまとめたので紹介します。

1.GASスタンドにログインし、ダッシュボードを表示した後、左メニューにある「GAS出品」をクリックします。

GASスタンドの管理画面の左メニュー「GAS出品」を選択

2.GASアプリのカテゴリーを「マーケティング」、「自動化」、「メール管理」、「外部サービス連携」、「情報取得」から選択します。

GASスタンドにGoogle Apps Script(GAS)のアプリやツールを出品する際の入力画面

3.GASアプリのタイトルを入力し、サムネイル画像や説明用画像をアップロードします。

GASスタンドにGoogle Apps Script(GAS)で開発したスプレッドシートの独自関数の説明を追加

4.共有するGoogleファイル(スクリプトファイル、スプレッドシートなど)のURLを入力し、価格と詳細・タグを入力して登録します。

GASスタンドにGoogle Apps Script(GAS)で開発したスプレッドシートの独自関数の説明を追加その2

以上の4Stepで出品作業自体は完了です。

ただ、出品完了しただけでは、不十分で申請が必要です。

GASスタンドではGASアプリを出品したあと、申請が必要

右上にある「申請する」ボタンをクリックすることでGASアプリの申請完了です。

Google Apps Script(GAS)で開発したスクリプトやアプリ、ツールを販売できるプラットフォーム「GASスタンド」に開発ツールを出品

あとは申請が承認されれば、出品したGASアプリがGASスタンド上に並べられます。

GAS開発ツールの可能性に期待

Google Apps Script(GAS)で開発したツールは、スプレッドシートやGoogleフォームと連携でき、利便性が高いです。

色々な企業でも自動化や業務効率化にGASを利用したツールが用いられています。

ただ、PythonやJavascriptなどに比べ、GASの案件はクラウドソーシングでも単価が低いのが現状でした。

今回、GASスタンドは世界初のGASアプリの売買プラットフォームとしてローンチされました。

GASスタンドによって売買が成立するのか、GASのシェアも増えるのか期待が高まります。

(追記)GASスタンドに出品したスプシ用独自関数が公開

2021年7月30日にGASスタンドの各種Google Apps Scriptアプリケーションが公開されました。

それに合わせて、今回出品した日本株の株価を取得するスプレッドシート用GAS独自関数も販売スタートしています。

日本の上場会社の株価・投資信託価格を取得するスプレッドシート独自関数(GASスタンド)

こちらをご購入いただくと、共有されるスプレッドシートのコピーを作成すれば、GASスクリプトのセットアップの手間なく、日本株を取得できます。

プログラミング未経験の方でも簡単に扱うことができますので、スプレッドシートで日本株の情報を取得したい場合にぜひ入手してみてください。

まとめ・終わりに

今回、GASアプリの売買プラットフォーム「GASスタンド」に自作のスプレッドシートのGAS独自関数を出品してみました。

色々なところで活用が広がりつつあるGoogle Apps Script(GAS)ですが、作ったGASアプリやツールを売買できるGASスタンドは世界初のWebサービスです。

GASスタンドによって、GASアプリの流通が広がるのか、注目が高まります。

今回出品したGASアプリが無事申請が通り、2021年7月30日に出品され、売買されるか楽しみにしています。