Google Apps Script(GAS)でgooひらがな化APIを利用する方法

Google Apps Script(GAS)でgooひらがな化APIの利用する方法について解説します。

gooのひらがな化APIの登録方法から、GASコードでの実行方法をサンプルコードで紹介します。

gooひらがな化APIとは

gooニュースなどでおなじみのNTTレゾナントは、gooラボという新しい技術や新サービスを公開している実験場的なサービスです。

gooラボでは、NTTレゾナントが研究した技術を活用したAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を公開しています。

gooニュースやgooブログを運営し様々なテキスト情報を保有していることから、自然言語処理に強みがあり、自然言語処理のAPIが多数用意されています。

gooラボが提供しているAPIの中の1つが「gooひらがな化API」です。

gooひらがな化APIは、gooラボが提供する漢字を含んだテキストをひらがなorカタカナに変換するAPI

gooひらがな化APIとはAPIにリクエストした漢字などを含んだテキストを、ひらがなに変換してくれます。

さらに、変換結果はひらがな以外にもカタカナも出力可能です。

gooひらがなAPIの登録方法

gooひらがなAPIは利用するには登録作業を行い、アプリケーションIDを取得する必要があります。

通常のAPIキーを発行する際にはメールアドレスの登録を行いますが、gooのAPI利用で必要なのはgithubのアカウントです。

1.gooラボのAPI利用登録ページにアクセスし、利用規約を確認します。

gooラボのAPI利用登録ページで利用規約に同意

2.gooラボのAPI利用規約を読了した上で、「利用規約に同意してGitHubで登録」ボタンをクリックします。

利用規約に同意した上で、Githubで登録ボタンをクリック

3.GitHubのページに遷移し、認証画面が表示されるので、「Authorize nttresonant」ボタンをクリックします。

GitHubのページでgooラボのAPIの認証を許可

4.gooラボのページに戻り、アプリケーションIDが表示されるので、記録しておきます。

gooラボのAPIを利用するためのアプリケーションID(APIキー)が発行されるので記録

以上で、gooラボのAPI利用登録は完了です。

取得したアプリケーションIDをAPIリクエストにセットすることで、gooひらがな化APIにリクエストが可能になります。

gooひらがな化APIをGoogle Apps Scriptで利用

実際にgooひらがな化APIをGoogle Apps Script(GAS)で利用する方法を解説します。

gooひらがな化APIに漢字とカタカナを含んだテキストをリクエストして、ひらがなに変換した結果を出力するサンプルコードです。

function convertWord() {
  //gooひらがな化APIで変換したいテキスト
  let word = "国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。";
  //ひらがなに変換したい場合は「hiragana」、カタカナに変換したい場合は「katakana」設定
  let outputType = 'hiragana';
  //gooのひらがなAPIのリクエストURLとappIDを設定(***部分にIDセット)
  let apiUrl = 'https://labs.goo.ne.jp/api/hiragana';
  let appId = '***************************************************************';
  //gooひらがなAPIに必要な情報を記載し、HTTP POSTするためのoptionsを設定
  let payload = {
    'app_id' : appId,
    'sentence' : word,
    'output_type' : outputType
  };
  let options = {
    'method' : 'post',
    'payload' : payload
  };
  //gooひらがなAPIにひらがな→カタカナorカタカナ→ひらがなの変換をリクエスト
  let response = UrlFetchApp.fetch(apiUrl,options).getContentText();
  //実行結果のJSONをパースして戻り値に指定
  let json = JSON.parse(response);
  //gooひらがなAPIで変換した結果をログ出力する
  console.log(json['converted']);
}
Google Apps Script(GAS)でgooのひらがな化APIをリクエストするサンプルコード

gooひらがな化APIを実行するGASサンプルコードを実行した結果、実行ログにAPIの返却テキストが表示されます。

gooひらがな化APIをGoogle Apps Scriptでリクエストした出力結果

gooひらがな化APIでは、文章をひらがなにしてくれるとともに、文節単位でスペースで区切ってくれます。

さらに、パラメータのアウトプットタイプを「hiragana」ではなく、「katakana」にすればカタカナで出力可能です。

まとめ・終わりに

今回、Google Apps Scriptでgooひらがな化APIを利用する方法を紹介しました。

gooラボというサービスでは様々な自然言語処理のAPIが提供されており、そのうちの1つに入力テキストをひらがな(またはカタカナ)に変換してくれるのが「ひらがな化API」です。

GitHubのアカウント連携でアプリケーションID(APIキー)を取得し、文章をHTTP POSTすれば、ひらがなに変換してくれます。

記事では、ひらがな化APIを使うためのGASサンプルコードも紹介しているので、Google Apps Scriptでひらがな変換したい場合に活用してください。