サムアルトマンがOpenAIのCEO復帰を発表!辞任したグレッグブロックマンも
サムアルトマンがOpenAIのCEOに再び復帰するとの発表がありました。
OpenAIのCEOを電撃解任され、その後業務提携していたマイクロソフトに入社するとのことでしたが、急転直下でOpenAIにCEOに返り咲くことになりました。
たった5日間で色々な目まぐるしい動きを見せた解任劇はまさに「事実は小説よりも奇なり」で、筋書きのないドラマのような展開でした。
サムアルトマンCEO解任からマイクロソフト入社へ
生成AIのトップ企業であるOpenAIは、サムアルトマンがCEOを解任されるという事件が11月17日に起きました。
辞任ではなく、取締役会によってクーデターのような形で解任されました。
その後、マイクロソフトのナデラCEOとのやり取りがあり、11月19日にマイクロソフトに入社するとサムアルトマンはXに投稿しました。
OpenAIのCEOを辞めたサム・アルトマンがマイクロソフトに入社を発表したことについて紹介しています。
急転直下でOpenAIのCEOに復帰
そんなマイクロソフトに入社して先端AI研究チームを率いると見られていたサムアルトマン氏ですが、劇的な急展開を迎えます。
OpenAIのX公式アカウントで、取締役会の決定について投稿がありました。
(DeepLによる翻訳)サム・アルトマンがCEOとしてOpenAIに戻り、ブレット・テイラー(会長)、ラリー・サマーズ、アダム・ダンジェロからなる新たな初期役員を迎えることで基本合意に達しました。
詳細については、現在共同で検討中です。ご迷惑をおかけしました。
「サム・アルトマンがCEOとしてOpenAIに戻り、ブレット・テイラー(会長)、ラリー・サマーズ、アダム・ダンジェロからなる新たな初期役員を迎えることで基本合意に達しました。」とのことです。
なんとOpenAIのCEOに再び返り咲くとのことです。
OpenAIでは多くの従業員からサムアルトマンをCEOに戻すよう要求していたと報じられていましたが、その要求が通ったと見られます。
さらにOpenAIの取締役の構成が見直されて、新たな役員を迎え入れることが発表されました。
辞任したグレッグブロックマンも復帰
サムアルトマンがCEOを解任されたことを受け、社長を務めていたグレッグブロックマンも辞任を発表していました。
サムアルトマンと同じようにマイクロソフトに入社予定でしたが、グレッグのXにOpenAIに復帰するとの投稿が11/21に投稿されました。
日本語訳すると「今夜はOpenAIに戻り、コーディングに戻る。」というシンプルでカッコいい内容でした。
これによって今回起きたOpenAIの解任劇で会社を去った2人が元通りになりました。
「OpenAI is nothing without its people」再び
サムアルトマン復帰の投稿から2時間経過したところ、OpenAIの公式アカウントにあの文章が投稿されました。
「OpenAI is nothing without its people」※OpenAIは人材なくして成り立たないという投稿です。
これは、サムアルトマンが解任されたあとにOpenAIの従業員から同時多発的に投稿された文章です。
前回の動画でも紹介した通り、OpenAIの取締役会に対する従業員からのメッセージでした。
そのようなメッセージがOpenAIメンバーが笑顔で集まった写真を引用しながら、OpenAIの公式アカウントで投稿されました。
たった5日間という短い期間ではありますが、目まぐるしい動きを見せたOpenAIのゴタゴタは、まさに大団円を迎えました。
まるで筋書きのないドラマを見ているような印象を受けました。
MSのナデラCEOもサムアルトマン復帰を歓迎
サムアルトマンのOpenAIの復帰について、マイクロソフト入社を手引きしたマイクロソフトのナデラCEOはどのように考えているのでしょうか。
OpenAIによるサムアルトマン復帰を発表した直後に、ナデラ氏はXに投稿しています。
(DeepLによる日本語訳)OpenAIの取締役会の変更に勇気づけられています。より安定した、十分な情報に基づいた、効果的なガバナンスへの道筋の最初の重要なステップだと考えています。サム、グレッグ、そして私は話し合い、彼らがOpenAIリーダーシップ・チームとともに、OpenAIが引き続き繁栄し、その使命を築き上げるために重要な役割を担っていることに合意しました。私たちは、強力なパートナーシップを構築し、この次世代のAIの価値を顧客とパートナーに提供することを楽しみにしています。
投稿文を日本語訳したところ、OpenAIの取締役会の変更を歓迎しているとのことです。
文面からすでにナデラ氏にもサムアルトマン復帰について相談があったことが伺えます。
今回の騒動もあり、今後OpenAIとマイクロソフトはますます生成AIの分野で関係強化していくことが見込まれます。
まとめ・終わりに
今回、11月21日にサムアルトマンがOpenAIのCEOに復帰することを紹介しました。
クーデターのような形で11月17日にサムアルトマンはOpenAIを解任され、マイクロソフト入社など去就に注目が集まっていましたが、再びOpenAIのCEOに返り咲きました。
さらに、サムアルトマン解任で社長を辞任していたグレッグブロックマンも戻ってくることになり、OpenAIのトップ体制は元通りになりました。
まるでドラマを見ているような目まぐるしい急展開でしたが、「OpenAI is nothing without its people」をキーワードに大団円を迎えました。
すでに新たな役員の加入が発表されていますが、既存の取締役の解任や、マイクロソフトの関係強化も進むと推測されます。
今回の一件が今後の生成AIの発展とマイクロソフトとの関係にどう影響を与えるか、引き続き注目したいと思います。
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