sikulix用の開発言語Jythonはpython3を未対応なので注意~python2.7までサポート

sikulixではJythonと呼ばれるPythonに近い言語を使って開発を行います。

今プログラミング言語の中でも利用者が増えているPythonの中でも、最新バージョンのpython3で開発したいニーズがあります。

しかし、現状、sikulixではpython3に対応していません。

Jythonとは

Jythonとは、プログラミング言語の1つであるPythonをJavaで実装したものです。

一般的に使われているPythonというのはC言語というプログラミングをベースに開発されたものです。

それに対して、JythonはJavaというプログラミング言語で処理を記述しており、主要な言語であるJavaの中でpythonでできる処理が可能となります。

Jythonのロゴ

Jython.org

海外の開発者によって現在も少しずつですが、開発が継続されています。

sikulixはJythonまたはJRubyでコードを記述

sikulixではJythonまたはJRubyと呼ばれる開発環境を使って、コードを記述します。

Jythonは前述の通り、プログラミング言語のJavaでPythonを実装したものです。

それに対し、JRubyは、Javaでプログラミング言語Rubyを実装したものです。

すなわち、どちらもRubyやPythonといった近年人気が高まり、シェアが増えているプログラミング言語をJavaで作り上げたものになります。

sikulixでは主にJythonが使われるケースが多い

ただ、sikulixに関して言えば日本ではほとんどの場合、Jythonを使った開発が行われています。

ネットなどでsikuliやsikulixに関する日本語のサイトやブログでは、Jythonに関するコードやサンプルプログラムが大半です。

ヤフトピのニュース8本を取得して、テキストファイルに保存するsikulixのソース

そのため、Rubyのプログラミングスキルが高いといった場合を除き、sikulixを使う場合の開発環境はJythonがオススメです。

Jythonの最新バージョンもpython3を非対応

しかし、Pythonを使っているユーザーにとっても、Jythonには不便な点があります。

それはJythonはPythonの最新バージョンであるpython3には対応していません。

Jythonが対応しているのは、python2.7までとなっています。

そのため、python3でサポートされた新しい機能や構文をsikulixで使おうとすると、実行時にエラーが出力されます。

sikulixではJythonが対応するpython2で開発が必要

pythonユーザーには残念ではありますが、sikulixでJythonを使った開発を行う場合には、python2で開発しなければなりません。

python3の構文をsikulixで記述しても処理は動きません。

最新のpythonの構文や記法を用いないことが、sikulixでの実行エラーを防ぐことに繋がります。

まとめ・終わりに

sikulixのpythonライクな開発環境「Jython」はpython2までのサポートで、python3は未サポートであることを紹介しました。

残念ながらpython3で利用できるようになった構文や記法などはsikulixのJythonでは利用できないので、注意が必要です。

ただ、今もJythonは開発が続いてはいるので、いつかpython3がサポートされた際にはお知らせしたいと思います。