月末(月初)の日付を計算するスプレッドシートのEOMONTH関数の使い方解説

Googleスプレッドシートで月末の日付や月初を表示したいケースがあります。

スプレッドシートには月末や月初の日付を計算できる関数として、EOMONTH関数が用意されています。

今回、EOMONTH関数を使った月末・月初の日付の計算方法や使い方を解説します。

スプレッドシートで月末を計算したい

スプレッドシートで当月の月末を計算したいケースはよくあります。

支払いの締め切り日が月末となっている場合に、スプレッドシート上でその月の月末が自動的に算出できると便利です。

月初の日付を計算する場合は1~12月いずれも1日からスタートするため、日付操作するだけで簡単に算出できます。

しかし、月末は30日または31日の場合があり、さらに2月だと28日(うるう年だと29日)と単純な日付計算では難しいです。

月末を計算するEOMONTH関数

Googleスプレッドシートには、単純な日付計算では難しい月末を計算する関数が用意されています。

月末の日付を算出する関数はEOMONTHです。

EOMONTHでは、2つの引数を指定して月末を算出します。

EOMONTH(開始日)

当月の月末を計算したい場合には、第1引数の開始日にTODAY()、第2引数の月に0を入力します。

GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数で当月の月末を算出する引数にTODAY()と0を指定

すると、今回は12月12日にEOMONTH関数を実行したため、2020/12/31が表示されました。

なお、EOMONTHの第2引数は「,(カンマ)」だけ記入して省略可能です。

GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数で第2引数を省略すると、自動的に0が入力される

EOMONTH(開始日,)として第2引数を省略すると月の部分には0として計算されます。

このようにGoogleスプレッドシートではEOMONTH関数で、月末の日付を求めることができました。

○ヶ月後の月末を計算するには?

なお、EOMONTH関数では当月の月末以外に、1ヶ月後・2ヶ月後の月末といった計算もできます。

EOMONTH関数の第2引数に指定する月の数字を変更することで、○ヶ月後の月末が求められます。

GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数は、当月以外に1ヶ月後・2ヶ月後の月末も計算可能

上記のGoogleスプレッドシートでは、第2引数に「2」を指定することで、2021年2月の月末の日付が表示されました。

EOMONTH関数では2月のような特別な月末でも、うるう年も考慮してきちんと計算することが可能です。

また、EOMONTH関数の第2引数にマイナス(負の数)を指定すると、過去月の月末も求めることができます。

GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数の第2引数にマイナスの数(負の数)を指定すると、過去月の月末を算出することが可能

第2引数に-1を指定すると、前月の月末を求めることができました。

EOMONTH関数を使い、月初も計算

さらにEOMONTH関数を使うと月初の日付も計算することができます。

GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数で月初の日付を計算することが可能

=EOMONTH(TODAY(),-1) +1

1ヶ月前の月末の日付を計算した上で1日追加すると、当月の月初を求めることができます。

このようにEOMONTH関数を使えば、スプレッドシートで月末に加えて月初も表示できるようになります。

まとめ・終わりに

今回、GoogleスプレッドシートのEOMONTH関数を使用して月末の日付を算出する方法を解説しました。

月末は月によって日数が異なるため、単純な日付計算では求めるのが難しいですが、EOMONTH関数で簡単に求めることができます。

引数に指定する月の数字を調整することで、未来月の月末や過去月の月末も算出可能です。

また、EOMONTH関数で計算した月末の日付から、1日ずらすことで月初の日付も計算できます。

スケジュール管理や売上管理をスプレッドシートで行っている場合に便利なので、月末を計算したい場合はEOMONTH関数を活用しましょう。