スプレッドシートでソート!昇順A-Zや降順Z-Aで並び替える方法(複数条件も)

2020年11月19日

Googleスプレッドシートでシート内のセルに格納されたデータを並び替えるソート方法を解説します。

昇順や降順といったルールでソートする手順や、ソートを行う際の注意点について紹介します。

スプレッドシートではソート作業は必須

Googleスプレッドシートのような表計算ソフトでは、ソートは必須の作業です。

例えば、売上表のようなデータをスプレッドシートで管理していると、そのまま注文ID順で並んでいるだけだと分かりにくいです。

Googleスプレッドシートに入力された売上管理表のシート

  • 発送作業を行う場合には、ステータスが準備完了となった注文を処理する
  • データの傾向を見るために金額の多い順で注文を並び替える
  • 注文が多い地域を調査する

このような操作を行う際には、スプレッドシートのセルをソートして並び替えることで、データを見やすくわかりやすくします。

データ分析では様々な角度や切り口からデータを眺めることが大切なので、スプレッドシートのソートは頻繁に利用することになります。

A→Z=昇順、Z→A=降順というソート

スプレッドシートのソートの並び替えルールには、以下の2種類があります。

  1. A→Zで並び替え
  2. Z→Aで並び替え

スプレッドシートでの並び替えルールにはA→Zの昇順と、Z→Aの降順の2種類がある

アルファベット形式なので分かりにくいですが、「A→Z=昇順」、「Z→A=降順」というルールを表しています。

データを値の小さいものから大きいものに並び替える場合はA-Z、大きいものから小さいものに並び替える場合はZ-Aのルールを適用します。

スプレッドシートでソートする手順(並び替え)

Googleスプレッドシートでセルの並び替えを行うソート手順を解説します。

1.まずソートしたいセルの範囲または列範囲を選択します。

Googleスプレッドシートをソートしたい場合は、ソートしたいセル範囲または列を選択する

2.メニューバー「データ」をクリックし、「範囲を並び替え」を選択します。

Googleスプレッドシートでソート範囲を選択した状態で、「データ」の中から「範囲を並び替え」を選択する

3.選択したソート範囲にヘッダーが含まれている場合は、チェックを入れ、並び替え条件と、A→Z(昇順)かZ→A(降順)を選択し、「並び替え」ボタンをクリックします。

ソートする際には、ヘッダーが含まれているか、並び替えの基準列と昇順・降順を選択する。

以上の3Stepでスプレッドシートのソートが完了です。

Googleスプレッドシートでセルの並び替え(ソート)を行う(A-Z昇順やZ-A降順)

並び替え条件で指定したB列の「発送日」を昇順で並び替えられています。

このように並び替えることで、いつが発送日なのかが注文IDよりも分かりやすく見ることができます。

複数の並び替え条件でソートしたい場合は

ソートする際には1つの並び替え条件だけでなく、複数の並び替え条件を使ってデータを並び替えたい場合があります。

スプレッドシートは複数の並び替え条件のソートにも対応しています。

先程のデータでは発送日でソートしましたが、それに加えて金額でもソートしてみたいと思います。

1.先程同様にソート範囲を選択し、「データ>範囲を並び替え」を選択します。

Googleスプレッドシートで複数の並び替え条件でソートする方法

2.並び替えの画面で「並び替えの基準となる別の列を追加」をクリックします。

スプレッドシートでソートの並び替え条件を追加する

3.次の条件で並び替えの列を選択し、昇順・降順を選んだ上で、「並び替え」ボタンをクリックします。

このように並び替えで条件を追加することで、複数条件での並び替えが可能となります。

スプレッドシートで複数条件でソートした結果、その条件に応じたデータの並び替えになっている

2行目と3行目は同じ日付ですが、2つ目のソート条件で金額を降順で並べているため、順番が変わりました。

今回はソート条件を2個で設定しましたが、3,4個の複数条件も指定可能なので、さらに細かくソートを行うことが可能です。

スプレッドシートで並び替えの注意点

スプレッドシートで便利なソートですが、いくつか注意点もあります。

データのシート並び替えは使いにくい

データのメニューにある「シートを並び替え」は使いにくいため、利用はオススメしません。

というのも、ソート対象がシート全体になってしまうため、ヘッダーなども並び替えられてしまうからです。

また、この時基準になる列は「選択しているセルの列」、または「選択範囲セル内の選択開始したセルの列」になります。

○列を基準にA→Z(Z→A)で範囲を並び替えも使いにくい

セル範囲を選択した状態でデータメニューで表示される「○列を基準にA→Z(Z→A)で範囲を並び替え」も、シートを並び替え同様に使いにくいです。

この時の並び替えの基準列は「選択範囲セル内の選択開始したセルの列」のため、左端か、右端しか選べません。

ソートしたい列としては表の中央などにある場合は使えず、前述で紹介した方法でソートする必要があります。

ソート対象範囲セルの間違えに注意

スプレッドシートのソートではまず、ソート対象セル範囲・列範囲を選びます。

この時、本来一緒にソートすべきだったはずのセルや列を含み忘れると、ソートされずに残っていしまいます。

こうした対象範囲の選択ミスが起きるとデータが壊れ、正しくないデータになって取り返しがつかないです。

そのため、ソートする際は対象範囲の選択には十分注意しましょう。

ソートではデータの位置が変更される

今回紹介したソートでは、データの行が変更されることも注意すべき点です。

データ位置が変わるので、ソートをやりすぎると、元のデータの並びがわかりにくくなります。

注文IDのようなあとでソートできる列条件があればよいですが、そういった列がないと元に戻せなくなる可能性があります。

元の状態を残しつつ、データの並び替えを行いたい場合は、フィルタ機能による並び替えを利用しましょう。

まとめ・終わりに

今回、Googleスプレッドシートでのデータを並び替えるソート方法について解説しました。

スプレッドシートでの作業では、こうした並び替えて色々な形でデータを見ることが必須になります。

データを日付順で並び替えることで見やすくしたり、エリアごとに並び替えることで作業範囲もわかりやすくなります。

ただ、今回紹介したソートはデータ自体が完全に並び替わるため注意が必要です。

データ自体の位置は変更されず見た目の位置が変わる、フィルタによる並び替えについて次回紹介したいと思います。