ChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」登場!無料版との違いや料金、いつ日本で利用可能?

2023年2月5日

文章生成AIで話題を集めているChatGPTに有料プランを用意したと開発元のOpenAIが2023年2月1日に発表しました。

ChatGPTには2023年1月で1億近いリクエストが行われていて、負荷が高くなって、利用できないタイミングもありました。

そうした場合にも優先的かつ高速にChatGPTを利用できるのが有料サブスクプランの「ChatGPT Plus」です。

OpenAIが発表した有料プランであるChatGPT Plusの機能や料金、いつから日本ユーザーも使えるかなど解説します。

※(2023年3月15日追記)OpenAIがGPT-4を発表し、ChatGPT PlusでGPT-4が利用できるようになったので、有料版ChatGPT Plusで動作を試してみました。

有料プラン「ChatGPT Plus」が2月1日発表

2023年2月1日にOpenAIがChatGPTの有料プランを提供すると発表しました。

ChatGPTはWebアプリケーションとして、OpenAIに会員登録するだけで無料で利用できる状態です。

しかし、発表から2ヶ月が経過し、利用者数が急増し、サイトが利用できないほど負荷が発生しています。

入力画面も表示できなかったり、ChatGPTにプロンプトを投稿しても応答がないことが増えています。

そうした状況が背景にあって、優先的にChatGPTを利用できる月額課金制のサブスクリプションとして、登場しました。

無料版にない「ChatGPT Plus」の3つの特典機能

新しく発表されたChatGPTの有料プランである「ChatGPT Plus」には無料利用とは異なる3つの機能があると説明されています。

  1. 利用ピーク時も通常応答
  2. レスポンス時間の短縮
  3. 新機能と機能改善の先行利用

直近は利用タイミングによってはChatGPTが利用できなかったり、応答が遅くなることがあります。

有料プランに加入すれば、ChatGPTが障害になったりしないかぎり快適に利用できます。

また新しく実装された機能や機能改善されたものをいち早く試せるのもメリットです。

すでにChatGPT Plusに加入したユーザーも

なお、アメリカではすでにChatGPT Plusの提供が開始しており、すでに加入したユーザーも出てきています。

加入ユーザーがChatGPT Plusの動作についてTwitterで紹介しています。

無料版のChatGPTに比べると、かなり高速でレスポンスが返ってきており、快適に利用できてそうです。

有料プラン「ChatGPT Plus」の料金は?

そんな有料プランであるChatGPT Plusの月額利用料は、20ドルとなっています。

1$130円として日本円に換算すると、約2600円です。

今まで無料で利用できていたことを考えると、高額にも感じます。

ただ、仕事などで定常的にChatGPTを使う場合は、月額2600円で快適に仕事できれば、安いと考えることもできます。

「ChatGPT Plus」は米国で先行公開

先程、ChatGPT Plusの利用を紹介したように、有料プランはすでにアメリカでは提供開始しています。

ただ、ChatGPT Plusはまだ日本のユーザーは利用することができません。

OpenAIは順次米国以外の地域にも展開すると発表しています。

数週間程度すると、ChatGPT Plusの各地域での展開が始まる予定です。

日本や他の国での展開が待ち遠しいところです。

ChatGPT Plusを日本でいち早く使うには?

日本のユーザーがChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」をいち早く使えるようになりたい場合は、ウェイトリストに登録しましょう。

ウェイトリストはOpenAIのウェブサイトでリンクが公開されています。

ウェイトリストに登録しておくことで、日本での展開ができたら利用できるようになります。

早く優先的に・高速にChatGPTを使いたい方はウェイトリストに登録しておくのがオススメです。

(2月13日追記)ChatGPT Plusが日本でも利用可能に

2023年2月1日にChatGPTの有料プランが発表されて10日後の2月11日に、ChatGPT Plusが日本ユーザーも申し込めるようになりました。

ChatGPTの画面から「Upgrade plan」からアップグレードできるようになったため、下記の記事でChatGPT Plusの申し込み方法から無料版との比較を解説しています。

ChatGPT Plusの申し込みを検討されている方はぜひご参考ください。

(3月15日追記)GPT-4がChatGPT Plusで利用可能に

日本時間の2023年3月15日の早朝に、OpenAIはChatGPTのGPT-3.5系をさらに発展させたGPT-4を発表しました。

すでにドイツのマイクロソフトのCTOが「3月9日に来週にはリリース予定」とイベントで述べていたのが現実になりました。

GPT-4には画像入力もできるマルチモーダル対応し、応答精度もChatGPTよりも飛躍的に向上しているとのことです。

なお、有料版のChatGPT PlusユーザーはすでにGPT-4が利用できるようになっています。

ChatGPT無料ユーザーでも有料版にアップグレードすれば、GPT-4が利用できるお知らせが出ます。

実際にChatGPT Plusの入力画面に移動すると、以前はDefaultとLegacyの2種類しか選べませんでしたが、GPT-4が選べるようになっています。

※ChatGPT PlusでもGPT-4は無制限ではなく、4時間ごとに100メッセージという制限付きです。

ためしに「スラムダンク」についてGPT-4に尋ねてみたところ、以下の応答結果が返ってきました。

元々不良であることや、試合の緊張感や人間関係といったストーリーの部分はかなり正しい情報が入っています。

ただ、チームメイトの情報の部分で、登場しない人物が出てきており誤りが含まれています。

しかし、日本語の応答精度も従来のChatGPTよりは向上しているので、GPT-4も試せるChatGPT Plusはおすすめです。

まとめ・終わりに

今回、ChatGPTの有料のサブスクリプションプランである「ChatGPT Plus」を用意したと発表しました。

人気急上昇によってChatGPTの動作が遅くなったり使えないこともでてきています。

そんな場合にChatGPTの有料プランに加入すると、ピーク時でも通常応答され、レスポンスも早くなります。

有料プランは月額13ドルと日本円で2600円とそこそこの金額ですが、ChatGPTを高頻度で活用している場合にはその価値があります。

ChatGPT Plusはまずアメリカで公開予定で、その後各地で順次展開するタイミングで日本ユーザーにも公開する予定です。

日本で公開されたときにすぐ使いたい場合は、記事でも紹介したウェイトリストに登録しておきましょう。