スプレッドシートのセル数字を○千円単位の形式に設定する方法(百万円単位も)

売上表などでは、売上金額が大きいといくらか分かりにくいため、「○千円」という表記にしたい場合があります。

Googleスプレッドシートで、セル数字を千円単位やさらに大きい百万円単位で表示する方法を解説します。

スプレッドシートの売上表の課題

スプレッドシートはブラウザで利用可能な表計算ソフトとして多く活用されています。

色々なメンバーとの共同編集を前提としたツールのため、権限を適切に管理して、売上管理表などとしても活用されています。

ただ、売上管理表としてスプレッドシートを利用していると、売上金額の額が大きいと数字が認識しづらくなります。

スプレッドシートの売上管理表などで、大きい桁の数字は認識しづらい

上のスプレッドシートの各セルの売上金額は100万円~1000万円なのですが、デフォルトの数字表示です。

このように数字の桁数が大きくなり、0が多くなると、パッとどれぐらいの数字か認識しづらくなります。

金額のセル数値を○千円にすると見やすい

スプレッドシートで大きな数字を扱う場合には、数字をカンマ区切りにすることが多いです。

スプレッドシートのセルの数字で、カンマ区切りの形式だと少し見やすい

このように3桁ごとにカンマ(,)を追加することで、数字が認識しやすくなります。

ただ、まだまだ0が多くて分かりにくい点は否めません。

売上管理表などの大きな数字を扱う場合には、「○千円」という形で表記して見やすくするケースが多いです。

こうすることで、1,000,000は1,000千円という表示になり、表示される0の個数が少なくなるので、見やすく理解しやすいです。

スプレッドシートのセルの数字を○千円に表示を変更する方法

そこで、スプレッドシートのセルの数字を○千円形式で表示するように変更する方法を解説します。

1.まず、数字の表示形式を○千円形式にしたいセル範囲を選択します。

※前述のスプレッドシートだと売上金額が入ったB2:B5セルを選択

スプレッドシートでセル数字を○千円形式にするために、表示形式からカスタム数値形式を選択

2.メニューバー「表示形式」から「数字>表示形式の詳細設定>カスタム数値形式」を選択します。

スプレッドシートの数字の表示形式で「カスタム表示形式」の画面で、「#,##0,」と末尾にカンマを追加

3.カスタム数値形式の入力で「#,##0,」という形で、カンマ区切りの数値形式の末尾0の後に,を追加し、適用ボタンをクリックします。

以上の3Stepを実行すると、○千円形式の数値表示が可能です。

スプレッドシートでセルの金額数字を千円単位で表示を変更

前段で紹介した数字よりもスッキリと表示され、とても見やすくなりました。

ただ、○千円形式で記入する場合は、きちんと他の人に単位を明確に伝える必要があるため、表の凡例や欄外に千円単位であることを明記することが重要です。

なお、千円単位で表示した場合は、百円単位で四捨五入されて表示されます。

千円単位も数字の表示形式に追加するやり方

先程は千円単位で数値を表す数値形式を設定しましたが、セルの数字として、「○○○千円」と表示することもスプレッドシートでは可能です。

その場合、同様の手順で、カスタム数値形式を選択し、以下のように設定した上で適用します。

スプレッドシートの数字形式で、千円を同時に表示する方法

千円単位で表示するカスタム数値形式のものに、千円を追加し、「#,##0,千円」とします。

スプレッドシートでセルに表示される金額数字を○○○千円と表示する方法

このようにカスタム数値形式を設定すると、セル内の金額表示に千円が追加され、1,000,000の場合、1,000千円と表示されます。

セルに格納されている数字自体は「1000000」なので、表示形式だけを変えただけになっています。

そのため、あとから売上分析やグラフ作成する場合にも、元データが存在しているので加工可能です。

応用例:○百万円の数字形式で表示する

さらに、応用例として○千円よりももう一段大きい「○百万円」の数値形式で表示する方法も紹介します。

売上規模が大きい場合は、○千円では見づらくなることがあります。

スプレッドシートの金額の単位が億だと、千円単位では見づらくなる

上のスプレッドシートでは、売上金額が1億円~10億円の範囲になっています。

この場合、売上金額が億単位になっているため、千円単位では認識しづらくなります。

そこで、千円単位では見にくい場合には「百万円」単位を用います。

スプレッドシートの数字形式のカスタム数値形式から「#,##0,,百万円」と入力し、適用

数字の表示形式のカスタム数値形式から、百万円単位の場合は「#,##0,,百万円」と入力します。

※百万円の表示がセルとして不要な場合は、削除して「#,##0,,」と入力してください。

千円単位の時は0の後にカンマが1つでしたが、百万円単位の場合は0の後にカンマを2つにします。

スプレッドシートで金額数字の表示形式を「○百万円単位」にした表示結果

スプレッドシートのセル表示を確認すると、百万円単位に表示を変更することができました。

売上金額の数字の桁数はいずれも億ですが、0が少なく表示されているので認識しやすくなっています。

上場企業の決算報告などでは、百万円単位で売上表やグラフが表現されていることが多いです。

そのため、扱う数字の金額規模が大きい場合は、千円単位の他に百万円単位を用いるとスプレッドシートの表が見やすくなります。

まとめ・終わりに

今回、スプレッドシートのセルに格納された金額数字を○千円単位で表示する方法を紹介しました。

売上管理表などで金額数字が大きいと、デフォルトの数字表示では見づらくなります。

カンマ区切りにすることで、少し見やすくなりますが、大きい金額数字はパッと見たときにどれぐらいの金額規模が認識しづらいです。

そこで、セルの数字はそのままスプレッドシートの数字表示を千円単位に変更することで見やすくなります。

実際にセルに格納されている数字はそのままなので、あとあと売上分析などでも入力された数字をそのまま活用できます。

さらに金額規模が大きい場合は、千円単位を応用し、百万円単位で表示することも可能です。

スプレッドシートで帳簿や売上管理表など、金額数字を管理していて、桁数が大きい場合は、セルの数字表示を千円単位にしてわかりやすくしましょう。