Google Apps Script(GAS) の文字列の大文字・小文字に変換する方法

2020年5月2日

Google Apps Script(GAS) の英字を含んだ文字列で、大文字の文字を小文字に、小文字の文字を大文字に変換する方法を紹介したいと思います。

 

Google Apps Scriptは大文字と小文字を区別する

Google Apps Scriptの文字列では大文字と小文字を区別します。

let wordA = "apple";
let wordB = "APPLE";

この場合にwordAとwordBを比較した場合、異なるものと判定されます。

Google Apps Script(GAS)の文字列比較で、大文字と小文字では異なるものと判定・区別される

GASには大文字(小文字)に変換するメソッドが用意

前述した通り、GASでは大文字と小文字では異なる文字列と識別されるため、変換する必要があります。

Javascriptと同様にGASでもtoUpperCase(toLowerCase)メソッドを使って、大文字⇔小文字の切り替えます。

GASの文字列で小文字→大文字に変更する方法(toUpperCase)

GASの文字列に含まれるアルファベットを小文字→大文字に変換するためには、「toUpperCase」メソッドを使用します。

function myFunction() {
//りんごappleの小文字と大文字の変数を用意
let wordA = "apple";
let wordB = "APPLE";
//変換前と変換後を表示する
Logger.log(wordA);
Logger.log(wordA.toUpperCase());
}

小文字のアルファベットだった文字列をtoUpperCase()で大文字に変換することができます。

GASの文字列で大文字→小文字に変更する方法(toLowerCase)

GASの文字列に含まれるアルファベットを大文字→小文字に変換するためには、「toLowerCase」メソッドを使用します。

function myFunction() {
//りんごappleの小文字と大文字の変数を用意
let wordA = "apple";
let wordB = "APPLE";
//変換前と変換後を表示する
Logger.log(wordB);
Logger.log(wordB.toLowerCase());
}

大文字のアルファベットだった文字列をtoLowerCase()で小文字に変換することができます。

全角・半角どちらのアルファベットも変換可能

大文字⇔小文字に変換するtoUpperCase(toLowerCase)メソッドは、半角英字だけでなく、全角英字も変換が可能です。

Google Apps Script(GAS)で大文字・小文字に変換するtoUpperCase(toLowerCase)メソッドは、半角だけでなく全角文字も変換可能

全角の大文字「APPLE」も全角小文字の「apple」に変換できます。

文字列の特定部分だけを変換したい場合は?

toUpperCase(toLowerCase)メソッドは、文字列内のすべてのアルファベットが対象です。

このメソッドを使った場合、大文字または小文字のみの文字列になります。

そのため、一部のみ大文字・小文字の文字列に変換するには、コードの工夫が必要です。

まとめ・終わりに

今回、Google Apps Script(GAS)の英語文字列で大文字⇔小文字を変換する方法を解説しました。

  • 小文字→大文字に変換:toUpperCaseメソッド
  • 大文字→小文字に変換:toLowerCaseメソッド

GASでは大文字・小文字を区別するため、同じ文字と判定したい場合はどちらかに統一する必要があります。

なお、半角英字だけでなく、全角英字も可能で、文字列の変換時はすべてアルファベットが変換対象となります。

大文字・小文字が混ざる処理の際に、toUpperCase(toLowerCase)メソッドを活用して識別しましょう。