チャットワークのメッセージ・ファイル定期保存バックアップツール!40日以前も参照可能に
2022年10月6日よりチャットワークの無料プランの改定が行われ、過去40日以前または5000件より前のチャットでやりとりメッセージが閲覧できなくなりました。
そこで、APIを活用したChatWorkメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールを開発しました。
40日より前のメッセージも見れるように、スプレッドシートにメッセージを退避し、Googleドライブにファイルもバックアップ可能です。
チャットワーク無料プランが内容変更
チャットワークは、チャットワーク株式会社が開発・提供する国産チャットツールです。
slackやTeamsといったアメリカのチャットツールが日本でシェアを占める中、チャットワークはフリーランスや中小企業でよく利用されています。
そんなチャットワークは2022年10月6日に無料プランのサービス内容を改定しました。
これまで無料版チャットワークでは、やりとりできるチャットのルーム数に上限が設けられていたのが、上限が撤廃されました。
その一方、チャットワーク上で閲覧できるメッセージが、過去40日以内または最新5000件までに制限が加わりました。
無料版は40日以前のメッセージが参照不可に
2022年10月に無料プランの改定で、過去40日以前のメッセージが参照できなくなったのは影響が大きいです。
無料版チャットワークを利用しているユーザーの多くは、特定のユーザーと長期的にチャットのやり取りをしています。
しかし、過去40日以前のメッセージしか参照できなくなることで、1ヶ月半より前のチャットを確認することができません。
正直、40日以前でやり取りが完了することは少ないです。
「前のチャットでどのようにメッセージを送ったか?」確認したくなる機会は多くあります。
それゆえに、チャットワークを活用していたユーザーにとって、過去40日以前のメッセージが閲覧できないのはかなり不便です。
ChatWorkメッセージ・ファイルを定期保存するツールを開発
そうしたチャットワークの無料プラン変更を受けて、チャットワークのメッセージやファイルを定期保存できるツールを開発しました。
チャットワークAPIとGoogle Apps Script(GAS)を組み合わせたスプレッドシートで稼働するバックアップツールです。
Googleアカウントさえあればスプレッドシートなので、誰でもツールを利用することができます。
チャットワークの各チャット(ルーム)でやり取りしたチャットメッセージをシート単位で保存します。
※初回実行で取得可能なのは、各チャットの最新100件のみです。表示されている過去40日以内のメッセージをすべて取得することはできません。
さらにチャットワークにアップロードされたファイルも取得してGoogleドライブに保存してバックアップ可能です。
チャットワークAPIを通じて定期的にメッセージ・ファイルを退避することで、無料のフリープランでも過去40日以前のメッセージを参照することができます。
チャットワークのアプリ画面で表示されなくなったメッセージを見たい場合は、定期保存バックアップツールにアクセスすることで振り返りできます。
チャットワークのメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールの特徴
チャットワークのフリープランを利用しているユーザー向けに開発した、メッセージ・ファイルの定期保存バックアップツールの機能は以下の3つです。
- 参照可能なチャットルームのメッセージを保存
- アップロードされたファイルのGoogleドライブに退避
- 各ルームのメッセージ・ファイル定期取得
ツールはまずチャットワークの情報を取得します。
コンタクトリストのユーザー情報に加えて、やり取りしているチャットのルームIDを取得します。
その際にチャットのルームごとにシートが生成され、そこでメッセージ取得を実行すると過去メッセージを100件まで取得できます。
※なお、過去40日までのメッセージが100件以上あっても、ツールでは最新100件までしか取得できません。
さらに、メッセージ以外にチャットワークの各ルームに投稿されたファイルもツールでバックアップ可能です。
「ファイル取得」シートにファイル情報を取得した後、Googleドライブに作成したフォルダにファイルが保存されます。
保存したファイルのGoogleドライブのURLが表示されるので、そこからファイルにアクセス可能です。
※取得できるファイルのサイズは50,000KB以下が対象です。
このようにメッセージとファイルを取得した後、定期実行設定を行うと、ツールが定期的にチャットワークからメッセージとファイルを収集してくれます。
毎日メッセージとファイルがスプレッドシートとGoogleドライブにバックアップされるので、チャットワークのフリープランの制限から解放されます。
ツール利用に際しては使い方の説明している説明書シートを用意しています。
説明書シートの手順どおりに設定・実行すれば、簡単にツールを利用することができます。
チャットワークAPIの発行手順
チャットワークのメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールを利用するために必要なのは、チャットワークAPIの発行です。
チャットワークAPIを利用するために必要なAPIトークンはチャットワークの管理画面から簡単に入手できます。
下記の記事でチャットワークのChatWorkAPIのトークン発行手順を解説しています。
手順に従って取得したチャットワークAPIのトークンをスプレッドシートの所定の入力枠にセットすると、ツールが利用できるようになります。
ツールに興味のある方は問い合わせを
チャットワークのメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールにご興味のある方がいらっしゃいましたら、問い合わせページよりご連絡ください。
チャットワークのフリープランを利用している無料ユーザーの方はメッセージが自動でスプレッドシートに保存でき、過去40日以前のメッセージも参照できるので、便利です。
まとめ・終わりに
今回、Autowrokerで開発したチャットワークのメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールを紹介しました。
2022年10月6日よりチャットワークのフリープランの内容変更で緩和された部分もある反面、過去40日以前のメッセージが閲覧できなくなりました。
本ツールでは、チャットワークに投稿したメッセージやファイルを定期的にスプレッドシートやGoogleドライブに保存することができます。
それによって過去40日より前のメッセージやファイルもバックアップして、フリープランでも参照できるようになります。
チャットワークは中小企業やフリーランスでよく利用されていて、無料のフリープラン利用者も多いです。
一度有料プランにすると、無料プランには戻せないので、チャットワークのフリープランのまま利用しているとツールはとても便利です。
ぜひ、ChatWorkメッセージ・ファイル定期保存バックアップツールにご興味ある方は、ぜひ問い合わせページよりご連絡ください。
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