GASスクリプト付きスプレッドシートのコピー作成時にApps Scriptの注意メッセージが出現!

スプレッドシートに紐付いたコンテナバインド型のGoogle Apps Script(GAS)のスクリプトがある場合、スプレッドシートのコピーを作成しようとすると、Apps Scriptの注意喚起のメッセージが表示されるようになりました(2022年2月4日発見)。

2022年2月にスプレッドシートをコピー時に発見

Apps Scriptの注意喚起のメッセージに気づいたのは、2022年2月4日です。

コンテナバインドのGASスクリプトが紐付いたスプレッドシートを改良するため、コピーを作成しました。

メニューにある「ファイル」から「コピー」を作成して、コピーファイルの名前を入力する際に見慣れぬメッセージを見つけました。

Google Apps Script(GAS)のコンテナバインドスクリプト付きのスプレッドシートをコピーした際に「Apps Script ファイルと機能もコピーされますので、添付のスクリプトをご確認ください」のメッセージが出現

添付されているApps Scriptファイルとして、GASのコンテナバインドスクリプトのプロジェクト名が表示されています。

さらに、「Apps Script ファイルと機能もコピーされますので、添付のスクリプトをご確認ください」という警告メッセージもできるようになっていました。

こうしたメッセージは2022年1月下旬にスプレッドシートをコピーした際にはありませんでしたので、おそらく最近リリースされた機能のようです。

Apps Scriptファイルをクリックでスクリプトエディタ表示

Googleスプレッドシートのコピー作成時に表示される、スプレに添付されたApps Scriptをクリックしてみました。

すると、スプレッドシートに紐付いたGoogle Apps Script(GAS)のスクリプトエディタが表示されました。

Google Apps Script(GAS)のスクリプトが添付されたスプレッドシートのコピー時のメッセージをクリックした結果、スクリプトエディタが表示

これまで、スプレッドシートにスクリプトが紐付いているかどうか確認するには、以下の方法でした。

メニュー「拡張機能>Apps Script」を選択して、スクリプトエディタを表示した際にファイルが出るか

そのため、スプレッドシートをコピーした際にGoogle Apps Script(GAS)のスクリプトが添付されていることを気づかずにコピーされてしまうことが多かったです。

しかし、今回のようにコピー作成時に、Apps Scriptに関する注意喚起のメッセージが表示されることで知らずにコピーを防止できます。

Google Apps Script除外のコピーは不可

ただし、このスプレッドシートをコピー時の警告メッセージは、メッセージを表示する機能しかありません。

Google Apps Script(GAS)のコンテナバインドスクリプト付きのスプレッドシートをコピーした際に「Apps Script ファイルと機能もコピーされますので、添付のスクリプトをご確認ください」のメッセージが出現

先程の画面を見ても、添付されているApps Scriptファイルが表示され、警告メッセージが出ているだけです。

スプレッドシートをコピー時に「Google Apps Script(GAS)のスクリプトは除外する」といった選択はできません。

このあたりはもしかしたら、Google側でさらなるアップデートで可能になる可能性はありますが、現時点では不可能なので、リマインド機能のみになります。

もし、コンテナバインドのGASスクリプトをコピーしたくない場合は、コピー後にGASスクリプトを削除しなければいけません。

スプレ閲覧権限ユーザーがコピーした場合は?

先程のスプレッドシートのコピー作成は、ファイルの所有者であるオーナー権限ユーザーでの実行でした。

では、スプレッドシートの他の権限(閲覧者・編集者)では同じように出るのか?検証してみました。

同じファイルに別ユーザーを「閲覧者」として権限付与し、別ユーザー側で同じスプレッドシートのコピー作成を実行しました。

Google Apps ScripApps Script付きスプレッドシートをコピーした際に「Apps Script ファイルと機能もコピーされますので、添付のスクリプトをご確認ください」のメッセージは閲覧権限ユーザーでも表示される

結果はオーナーユーザー同様に、スプレッドシートのコピー画面で、Apps Scriptファイルと注意喚起のメッセージが表示されました。

閲覧ユーザーで表示されるため、編集ユーザーでも同様に表示され、ユーザー権限は関係なく表示されることが判明しています。

スプレッドシートコピー後、GASスクリプトを削除検討

スプレッドシートのコピー作成時に、添付されているコンテナバインドスクリプトのGoogle Apps Script(GAS)があることが警告メッセージで判明するようになりました。

スプレッドシートはコピーしたいけど、GASスクリプトは不要な場合は、コピー後のスプレッドシートで削除を行う必要があります。

GASスクリプトの秘匿や、誤った操作でスプレッドシートが壊れないように、コピー時にコンテナバインドスクリプトを検知できるようになったのはありがたいです。

まとめ・終わりに

今回、スプレッドシートのコピー作成時に、Google Apps Script(GAS)のスクリプトが紐付いていると、コピー作成画面で表示されるようになりました。

「Apps Script ファイルと機能もコピーされますので、添付のスクリプトをご確認ください」というメッセージは2022年2月以降に出始めました。

これまで、スプレッドシートにApps Scriptファイルが紐付いているかどうかは、拡張機能からGASスクリプトエディタを開かないとわかりませんでした。

スプレッドシートのコピーした際に警告メッセージが出ることで、コピーしたファイルからスクリプトを忘れずに削除することも可能になりました。

残念ながら、コピー作成時にスクリプトは除外するといった選択はありませんが、以前よりはかなり便利です。

スプレッドシートはコピーしたいけど、コンテナバインドのGASスクリプトは不要な場合は、このメッセージを見て、コピー後に削除しましょう。