OpenAIを電撃解任されたサムアルトマンCEOが11/19にマイクロソフト入社へ!

アメリカ時間2023年11月19日にOpenAIのCEOを解任されたサムアルトマン氏が、マイクロソフトに入社することが発表されました。

11月17日に突如OpenAI社の取締役会によって解任となったサム・アルトマンCEOは、その後の去就に注目を集めていました。

マイクロソフトのナデラCEOのXの投稿によって、サムアルトマンがMSのAI研究チームにジョインすることが明らかになりました。

OpenAIのトップだったサム・アルトマン元CEOの電撃解任からマイクロソフト入社までの流れと、今後のOpenAIとマイクロソフトの生成AI開発の展望を推測してみます。

OpenAIのサム・アルトマンがCEO解任

OpenAIは2023年11月17日にブログ記事を投稿しました。

「OpenAI announces leadership transition」という件名のブログには、CEOを務めていたサムアルトマン氏が会社を去ると書かれていました。

OpenAIは11月にDevDayを開催し、GPTsを発表して生成AI界隈で大きな反響がありました。

そんな生成AIを牽引してきたOpenAI社のトップであるサムアルトマンがまさかの電撃解任を受けて、多くの人が驚愕しました。

サム・アルトマン解任はイルヤ・サツギヴァー氏が主導

OpenAI社のトップであったサムアルトマンCEOは、取締役会によって解任されました。

つまりサムアルトマン自身が辞任を発表したわけではありません。

では取締役会の誰がサムアルトマンを解任に追い込んだのでしょうか?

ニュースサイトの情報によると、OpenAI社の共同設立者で主任研究員であったイルヤ・サツギヴァー氏とのことです。

ブルームバーグの記事によると、イルヤ・サツギヴァー氏がGoogle Meetのビデオ会議にて、サムアルトマンに解任を通告したとありました。

暫定CEOはCTOのナディアと発表も

OpenAIが発表したブログでは、解任されたサムアルトマンの代わりとして、最高技術責任者・CTOであるミラ・ムラティ氏が暫定CEOを就任と発表されていました。

ミラ・ムラティ氏は、2018年にOpenAIに参画し、ChatGPTやDall-Eの開発を行ってきました。

しかし、暫定CEO発表された2日後に配信プラットフォームサービスTwich創業者であるエミット・シア氏がCEOに就任することになりました。

そのため、ミラ・ムラティ氏が暫定CEOだったのはたった2日間という短い期間で、CEOを退任することになりました。

サムアルトマンがマイクロソフトに入社

電撃解任されて今後の動きが注目されていた元CEOのサムアルトマンですが、解任発表されて2日後に大きな動きがありました。

登場したのはOpenAI社と資本提携しているマイクロソフトのナデラCEOです。

ナデラCEOもどうやらサムアルトマンの解任劇は把握していなかったようですが、解任後に連絡を取ったそうです。

その結果、サムアルトマン元CEOは生成AIを一緒に取り組んでいたマイクロソフトに入社することになりました。

サムアルトマンはMSで生成AIを研究

今後、サムアルトマンはマイクロソフトに入社して何を行うのでしょうか?

マイクロソフトCEO・ナデラ氏は、日本時間11/20にX(旧Twitter)にサムアルトマンの入社に関する投稿をポストしました。

We remain committed to our partnership with OpenAI and have confidence in our product roadmap, our ability to continue to innovate with everything we announced at Microsoft Ignite, and in continuing to support our customers and partners. We look forward to getting to know Emmett…

— Satya Nadella (@satyanadella) November 20, 2023

上記ツイートをDeepLで日本語翻訳しました。

私たちはOpenAIとのパートナーシップに引き続きコミットしており、私たちの製品ロードマップ、Microsoft Igniteで発表したすべてのもので革新を続ける能力、そして顧客とパートナーをサポートし続けることに自信を持っています。我々は、Emmett ShearとOAI社の新しいリーダーシップチームを知り、彼らと一緒に働けることを楽しみにしています。また、サム・アルトマンとグレッグ・ブロックマンが同僚とともにマイクロソフトに入社し、新たな先進AI研究チームを率いるというニュースを共有できることを非常にうれしく思います。私たちは、彼らの成功に必要なリソースを迅速に提供することを楽しみにしています。

ナデラ氏のXの投稿によると、マイクロソフトに入社して、新たな先進AI研究チームを率いるとあります。

この先進AIというのは、ChatGPT同様の生成AIである可能性は高いと考えられます。

OpenAIは組織として危険な状態に

サムアルトマンが去ったOpenAIには不穏な動きが見られています。

OpenAIのメンバーから同じタイミングで同じ文章がXにポストされています。

OpenAI is nothing without its people

「OpenAIは人材なくして成り立たない」という意味の投稿です。

暫定CEOに選ばれたミラ・ムラティ氏もこの文章を投稿しています。

多数のOpenAIの従業員が一斉にこのような投稿するのは異常事態です。

サムアルトマンCEO解任によって、OpenAIが組織として崩壊する恐れも危惧されます。

今後のOpenAIとMSの関係は?

サムアルトマン氏がマイクロソフトに入社したことで、マイクロソフトとOpenAIの関係はどうなるでしょうか?

すでにOpenAIに資本参加していたマイクロソフトですが、さらに影響力を強める可能性が高いです。

OpenAIを牽引していた元トップのサムアルトマンがマイクロソフトに参画したことで、マイクロソフト側でOpenAIが持つ生成AIを生み出せるようになります。

これまでは生成AIの最先端はOpenAIでしたが、今回の一件でマイクロソフトが生成AI開発の主導権を握ることが推測されます。

まとめ・終わりに

今回、元OpenAIトップであったサムアルトマンが、11/19にマイクロソフトに入社してAI開発チームを率いることを紹介しました。

2023年11月17日にOpenAI取締役会によって電撃解任され、サムアルトマンの去就が注目されていましたが、資本提携しているマイクロソフトCEOからの誘いでマイクロソフトに参画することになりました。

サムアルトマンが去ったOpenAIでは、従業員が人材に関する同じ文章をXに投稿するなど異常事態が発生しています。

OpenAIで注目を集め続けてきたサムアルトマン氏がマイクロソフトに入社したことで、生成AIの未来が大きく変わりそうです。

OpenAI社とマイクロソフトとの関係性や生成AIの開発展開に目が離せません。