GASの変数に値を代入する代入演算子!複合代入演算子のメリットなど解説
Google Apps Script(GAS)の変数に値を代入する際、代入演算子を用います。
代表的な代入演算子は「=」ですが、算術演算子を組み合わせた複合代入演算子もあります。
そこで、GASの代入演算子について解説します。
GASの代入演算子とは
Google Apps Scriptの代入演算子とは、変数(定数)に値や計算結果を格納するために用いる演算子です。
GASも含めたあらゆるプログラミングで、変数に代入する記述は必ず登場します。
そうした点であらゆる演算子の中で最も利用頻度が高いです。
代表的な「=」の代入演算子
最も利用頻度が多い代入演算子が「=」です。
通常数学などでは「イコール」として、左右の式が等しいことを表す等号として用います。
しかし、Google Apps Script(GAS)において、「=」は右に書かれた値を左の変数に代入する働きがあります。
値というのは数値だけでなく、計算式の計算結果や文字列、配列やオブジェクトなども含まれます。
function myFunction() {
//代入演算子で数値を定数に代入
const num = 5;
//文字列の配列も変数に代入
let array = ['りんご','みかん'];
//オブジェクトも代入演算子で代入可能
let obj = CalendarApp.getDefaultCalendar();
}
代入演算子で変数に計算結果を格納しておけば、毎回計算しなくても変数を参照するだけで値を得ることができます。
このように代入演算子は変数を定義し、値を格納するために必要なので、GASにおいて必ず利用する演算子です。
算術演算子を組み合わせた複合代入演算子
さらに代入演算子には、算術演算子を組み合わせた複合代入演算子というものがあります。
※算術演算子については以下の記事で解説しています。
+-*/などの算術演算子と=の代入演算子を連結したものです。
例えば、複合代入演算子の書き方は以下の通りです。
num += 5;
この数式は複合代入演算子を使わない場合は下記のように記述します。
num = num + 5;
算術演算と代入を同時に行うことができるのが複合演算子です。
複合代入演算子を使うメリット
代入演算子「=」と算術演算子を組み合わせた複合代入演算子を使うメリットとして、コードの可読性向上が挙げられます。
同じコードをよりコンパクトにまとめられるので、他の人がコードを見ても読みやすくなります。
代入演算子まとめ一覧
これまで説明してきたGoogle Apps Script(GAS)の代入演算子を表形式で一覧にまとめてみました。
代入演算子 | 説明 |
= | 左辺の変数に右辺を代入 |
+= | 左辺の変数に右辺を加算した結果を代入 |
-= | 左辺の変数に右辺を減算した結果を代入 |
*= | 左辺の変数に右辺を乗算した結果を代入 |
/= | 左辺の変数に右辺を除算した結果を代入 |
%= | 左辺の変数に右辺を除算した剰余を代入 |
**= | 左辺の変数に右辺をべき条した結果を代入 |
このように全部で7種類の代入演算子があります。
その中でも利用頻度が高いのが「=」と「+=」です。
複合代入演算子は、「+=」のルールさえ覚えておけば、減算や乗算であっても「-=」「*=」と同じルールで使えます。
function myFunction() {
//数値型の変数を代入
let x = 2, y = 5;
//+=の複合代入演算子
x += 5;
console.log(x);
//-=の複合演算子;
y -= 2;
console.log(y);
//%=の複合代入演算子
x %= y;
console.log(x);
}
そのため、ベーシックな代入演算子と加算の複合代入演算子を覚えておくのがオススメです。
まとめ・終わりに
今回、Google Apps Script(GAS)で利用可能な代入演算子について紹介しました。
GASにおいて変数に値を格納することを「代入する」といい、代入を指示するコードが代入演算子です。
代入演算子で最もオーソドックスなのが「=」で、右辺の内容を左辺の変数にそのまま代入します。
代入演算子には+ーなどの算術演算子を組み合わせた「+=」や「*=」などの複合代入演算子もあります。
各種演算子が行う計算と代入を一度に行うことができ、記述量が減るため可読性が高まります。
変数代入は少し分量のあるGASコードでは必ず利用するので、複合代入演算子を覚えておくと便利です。
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