ChatGPTのAPIは即GPT-4o miniに切り替えるべき3つの理由!コスト・性能・速度が完全上位互換

ChatGPTのAPIを使ってチャットボットを作ったり、サービスやアプリにChatGPTを導入している人も多いと思います。

ChatGPTのAPIが2023年3月に登場して1年、もう時代遅れとなりつつあります。

ChatGPTのAPI利用ユーザーはただちにGPT-4o miniに乗り換えましょう。

なぜ、GPT-4o miniに乗り換えるべきか、コスト、性能、速度3つの理由を解説します。

GPT-4o miniはコスパ最強AI

7月18日に登場したGPT-4o miniは生成AI界隈で大きな注目を集めています。

ChatGPTを発表したあと、OpenAIはGPT-4やGPT-4oなど性能面でのアップデートを図ってきました。

そんな中、新たに発表されたAIモデルのGPT-4o miniはコストパフォーマンスに特化したモデルです。

ChatGPTのAPIを利用している人へ

ChatGPTのAPIを利用している人は一刻も速くGPT-4o miniに置き換えるべきです。

ChatGPTののAPIは2023年3月に登場しました。

多くのユーザーがChatGPTのAPIを利用してチャットボットやアプリを開発してきました。

さらにPower Automateなどのノーコードツール、RPAでも ChatGPTをAPI経由で利用している人も多いです。

しかし、GPT-4o miniが登場したことで多く使われるようになったChatGPTのAPIが転機を迎えています。

ChatGPTのAPIを利用している場合は、直ちにGPT-4o miniに置き換えなければなりません。

ChatGPTをGPT-4o miniに切り替える3つの理由

なぜChatGPTのAPIをGPT-4o miniのAPIに乗り換えるべきなのか、3つの理由が挙げられます。

  1. ChatGPTよりGPT-4o miniのAPI料金が安い
  2. GPT-4o miniの方がChatGPTより高性能
  3. GPT-4o miniは応答速度がOpenAIのAIで最速

3つそれぞれの理由について詳しく説明していきます。

①ChatGPTよりGPT-4o miniのAPI料金が安い

まずGPT-4o miniはコストパフォーマンスに優れたモデルなので、そもそもChatGPTよりも料金が安いです。

OpenAIのAPIリファレンスからGPT-4o miniとChatGPTの値段を引っ張ってきました。

「GPT-3.5-Turbo」というのがChatGPTのAPIです。

GPT-4o miniの100万トークンあたり利用料金で、入力は0.15ドルとChatGPTの0.5ドルの30%に、出力は0.6ドルとChatGPTの1.5ドルの40%となっています。

置き換えるだけでAPI利用料が60%以上削減できる計算です。

例えば、APIの入力・出力にそれぞれ2000円使っている場合、置き換えただけで入力600円と出力800円になります。

API利用料金の合計が4000円だったのが、たった35%の1400円に利用料を抑えることが可能です。

②GPT-4o miniの方がChatGPTより高性能

ChatGPTのAPIをGPT-4o miniに置き換えるべき2つ目の理由は性能面です。

OpenAIがGPT-4o miniのリリース発表した際、ベンチマークのスコアも公開しています。

推論タスクや数学、コーディングなど6つのベンチマーク指標いずれもGPT-4o miniがChatGPTを上回っています。

そのため、ChatGPTからGPT-4o miniに切り替えることで、応答性能も向上することが可能です。

コストも安い上に性能も上がるなら、切り替えない理由はありません。

③GPT-4o miniは応答速度がOpenAIのAIで最速

さらに3番目の理由としてGPT-4o miniは応答速度もChatGPTよりも速いです。

ArtificalAnalysis.aiというサイトは各種生成AIの性能を比較しています。

その中で応答速度についてOpenAIで比較したグラフがこちらです。

現状存在しているOpenAIの4つのモデルの中で、GPT-4o miniが最速となっています。

APIリクエストに時間がかかることで、他の処理に影響を与えることがあります。

応答結果が返ってくるのが遅いと各種プログラムの実行時間制限にひっかかりエラーの恐れもあります。

そうした点から言えば、API速度が速ければ速いほど、処理がスムーズです。

ChatGPTとGPT-4o miniのスペック比較結果

ここまでChatGPTのAPIからGPT-4o miniに置き換えるべき理由を説明してきました。

改めてGPT-4o miniとChatGPTを対決させた結果をおさらいしてみます。

コストについてはGPT-4o miniが半分以下になり圧勝でした。

性能についても主要なベンチマーク指標すべてでGPT-4o miniがChatGPTを上回っています。

さらに応答速度に関してもGPT-4o miniはChatGPTよりも高速です。

それゆえにGPT-4o miniはまさに牛丼のキャッチーフレーズである「安い、早い、うまい」で、ChatGPTを凌駕しています。

ChatGPTアプリもGPT-4o miniが主要AIモデルに

ChatGPTからGPT-4o miniに切り替える流れは、開発元のOpenAIで急速に進んでいます。

すでにChatGPTのアプリ・ウェブ版は、デフォルトのモデルがGPT-4o miniに切り替わっています。

ChatGPT、GPT-3.5 Turboはモデルの選択リストからも削除され、選べないようになっています。

OpenAI公式としてもChatGPTはすでに過去のAIモデルとして取り扱っています。

それゆえに今後ChatGPT、GPT-3.5 Turboが表舞台に再び登場することはないでしょう。

GPT-4o miniへの切り替えはモデル名を変えるだけ

ChatGPTのAPIをGPT-4o miniに置き換えるよう動画で伝えてきましたが、ではどう置換するのでしょうか。

ChatGPTからGPT-4o miniにAPIを置き換えるのはとても簡単です。

OpenAIのAPIリクエストの中にモデルを指定するパラメータがあります。

ChatGPTの場合、gpt-3.5-truboと指定しています。

そのmodelパラメータをgpt-3.5-truboからgpt-4o-miniにします。

それだけでChatGPTからGPT-4o miniに切り替え完了です。

これでAPI利用料も安くなり、応答性能も高まり、応答速度も速くいいことづくめです。

まとめ・終わりに

今回、ChatGPTのAPIをただちにGPT-4o miniに置き換えるべき3つの理由を解説しました。

GPT-4o miniはOpenAIのAIモデルの中で、「安い、早い、うまい」を体現しています。

2022年11月に発表されたChatGPTに比べ、コスト・性能・速度あらゆる点で上回っています。

開発元のOpenAIもChatGPTアプリ・ウェブ版で使用する生成AIモデルをChatGPTからGPT-4o miniに切り替えています。

切り替えるだけでAPI利用料金が安くなり、応答精度も向上し、応答速度もスピードアップします。

はっきり言ってGPT-4o miniはChatGPTの上位互換のAIモデルなので、ChatGPTのAPIを利用している人は一刻も速く、GPT-4o miniにAPIを切り替えましょう。