Google Apps Scriptの文字列で空白を削除する方法(trim,replace)

2020年5月7日

Google Apps Script(GAS)で文字列に含まれている空白や空白文字を除去・削除したい場合の対応方法を解説します。

trimメソッドとreplaceメソッドを使い、GASの文字列から空白を取り除く方法を紹介します。

文字列の空白を除去する頻度は多い

Google Apps Script(GAS)において文字列を処理する機会は多くあります。

とりわけ文字列には空白が含まれている頻度は多く、空白を含んだまま処理を行うと、上手く処理できない場合があります。

そこで、文字列から空白を除去する処理は必要になってきます。

空白には半角/全角スペースやタブ、改行も

GASの文字列に含まれる空白には色々な種類があります。

  1. 半角スペース
  2. 全角スペース
  3. タブ文字(\t)
  4. 改行文字(\n)

文字列から空白する際には、スペース以外のタブ文字や改行文字にも対応することなります。

GASの文字列の前後にある空白を削除する(trimメソッド)

Google Apps Script(GAS)の文字列の前後にある空白を除去する場合は、trimメソッドを用います。

trimメソッドは文字列の文頭・文末にある半角/全角スペース、改行文字などを取り除いてくれます。

function myFunction() {
let testString ="\t これは 空白を取り除くテスト です。 ";
console.log(testString);
console.log(testString.trim());
}

文字列の前後に複数の空白が存在した場合も、trimメソッドが削除してくれます。

文字列の中にある空白を削除する(replaceメソッド)

先程のtrimメソッドでは文字列の前後の空白を削除しましたが、文字列の中にある空白を削除したい場合もあります。

そうした場合には、GASにあるreplaceメソッドを活用して文字列内にある空白を取り除きます。

※replaceメソッドの使い方はこちら

Google Apps Script(GAS)で文字列の置換(置き換え)・削除する方法(replaceメソッド)

replaceメソッドを使い、空白を削除するサンプルコードは以下のように記述します。

 

function myFunction() {
let testString ="これは\n空白を取り除くテスト です。";
console.log(testString);
//文字列の中に含まれる空白を削除する
testString = testString.replace(" ","");
console.log(testString);
}

このサンプルコードを実行すると、文字列にある空白を除去できます。

replaceメソッドの第一引数で指定するものを、タブ文字(\t)や改行文字(\n)に指定すると、それらを削除可能です。

GASで複数の空白を削除したい場合は?

なお、先程のreplaceメソッドでは、空白は1箇所しか削除できません。

複数箇所の空白を削除する場合は、replaceメソッドの引数を正規表現を用いた形で工夫が必要です。

function myFunction() {
let testString ="これは\n空白を取り除くテスト です。";
console.log(testString);
//文字列の中に含まれる空白を削除する
testString = testString.replace(/ /g,"");
console.log(testString);
}

正規表現のオプションフラグ「g」を用いることで、複数の空白を削除できます。

さらに以下のように正規表現を記述することで、半角/全角スペースや改行文字、タブ文字とあらゆる空白を一括で削除できます。

String.replace(/[\s\t\n]/g,"");

まとめ・終わりに

今回、Google Apps Script(GAS)の文字列から空白を削除・除去する方法を解説しました。

文字列の前後に空白が含まれる場合は、trimメソッドを使い、その他の文字列内にある空白を取り除く場合はreplaceメソッドを使います。

replaceメソッドに正規表現を活用することで、半角/全角スペース以外のタブ文字や改行文字などあらゆる空白文字の削除に対応できます。

空白が含まれていると文字列の処理が上手くいかない場合は、今回紹介した空白を削除する方法を利用してみてください。