Twitter APIの無料版終了が2/13に延期!1500回のツイート制限付き無料APIに自動移行
突如1週間前にアナウンスされた大きな混乱を招いた、TwitterAPIの無料版が2023年2月9日に終了し、有料化される件。
日本時間の2月2日(木)に発表され、週明けに詳細情報を発表するとのことだったものの、前日を迎えても有料化に関する情報は出てきませんでした。
サンフランシスコ時間で2月8日の16時になってようやくTwitterの公式アカウントから情報が発表されました。
(2023年2月11日追記)ツイッター社からメールがあり、現在の無料版APIは2月13日を迎えると自動的に制限付きの無料版APIに切り替わるとお知らせがありました。
そのため、現在の無料API終了に伴い、1ヶ月1500回リクエストを超えない限りは切り替え対応等は不要です。
(2023年2月16日追記)Twitter APIの無料版終了は2/13から数日延長すると発表がありました。
- 1. 2月9日にTwitter APIの無料版終了を発表
- 2. 無料版終了後の詳細情報は2/6以降も音沙汰なし
- 3. 2月8日にTwitterからAPI無料版終了を2月13日に延期
- 4. APIを使ったツイートは1500回まで無料に
- 5. ソーシャルログインも引き続き無料のAPIで利用可能見込み
- 6. タイムライン取得やツイート検索、DMについて言及なし
- 7. API対応を進めた結果、Twitterアプリで障害発生
- 8. 今後もTwitterのAPIやサードパーティーアプリは要注意
- 9. (2023年2月11日追記)無料版APIの移行詳細が発表
- 10. (2023年2月16日追記)TwitterAPI無料版終了を再延期(日程未定)
- 11. まとめ・終わりに
2月9日にTwitter APIの無料版終了を発表
2023年2月2日に突如、Twitter Devの公式アカウントで無料版APIを終了するとのお知らせを発表しました。
DeepLにて日本語に翻訳した文章は以下の内容です。
2月9日より、Twitter APIへの無料アクセス(v2、v1.1とも)のサポートを終了します。代わりに有償のBasic Tierを提供する予定です
ツイッター社を買収したイーロンマスクは、自動でツイートを送信したり、DM(ダイレクトメッセージ)を送るボットの存在を嫌っていました。
その前にはサードパーティー製アプリが規制され、色々なツイートツールが使えなくなったことも話題になりました。
そうした点もあり、Twitter APIの無料版終了というのも起こり得ると考えていたところに、今回のAPI終了の発表がありました。
しかし、TwitterDevの公式アカウントでは2023年2月9日に無料版APIを終了すると投稿したものの、詳細情報はありませんでした。
無料版TwitterAPIの対象範囲や代わりに用意すると言われた有料版の情報についても明示されず、週明け2月6日以降に発表するとの投稿に留まっていました。
これを受けて、Twitterアカウントを使ったソーシャルログインを実装しているゲーム業界が大きく混乱しました。
多くのソーシャルゲームでは、SNSアカウントと連携してアカウント登録したり、ツイートできる仕組みを用意していたため、それらが使えなくなる恐れがありました。
無料版終了後の詳細情報は2/6以降も音沙汰なし
TwitterのAPIはこれまでTwitter Developerに申請することで無料で利用することが可能でした。
もちろん無料版ではいくつかのツイートやTwitter検索に制限事項はありましたが、多くのケースで無料枠で収まる内容でした。
- 無料版TwitterAPIの対象範囲はどこからどこまでか
- Twitter検索などの情報取得も対象か
- ユーザーにDMを送る機能は?
- API経由でツイートも制限がかかるのか
- ゲームなで使われるTwitterのソーシャルログインは?
こうしたTwitterAPI無料版が終了する対象範囲と、有料版した場合にどのような機能があるのか、料金はいくらかなど気になるポイントはたくさんです。
しかし、2/6週に入ってもTwitterの公式アカウントからのAPIに関する続報はありませんでした。
途中、イーロンマスクが有用・優良なアカウントにはAPIを無料提供すると投稿するなど、余計に混乱を招きました。
ソーシャルログインなどを利用しているゲーム会社はツイッター社に問い合わせした結果、Twitterログイン周りでは影響なさそうとの情報が出てきました。
それでもAPIを利用したサービスを展開している人たちは、ツイッター社があるサンフランシスコが朝を迎える深夜に続報がないか、公式アカウントのツイートを確認し続けました。
それでも2月6日、2月7日はまったく投稿されることがなく過ぎ、TwitterAPIが終了する2月9日の前日を迎えてしまいました。
2月8日にTwitterからAPI無料版終了を2月13日に延期
このまま連絡がないまま、Twitter APIの無料版が終了してしまうのでは?
という不安に駆られた日本時間2月9日の朝9時にTwitter公式アカウントからAPIに関する続報が発表されました。
英語の文章だったので、DeepLで日本語に翻訳したところ、以下の内容でした。
私たちは、皆様が私たちと共に構築と革新を続けられるよう、Twitter APIのいくつかのアップデートに忙しくしています。
2月13日までTwitter APIの無料アクセスを延長することを発表できることを嬉しく思います。以下は、その時に出荷されるものです。
そのため、2023年2月9日にTwitterAPIの無料アクセス終了が4日間延長され、2月13日になりました。
APIを使ったツイートは1500回まで無料に
Twitter Devの公式アカウントが投稿した無料版API終了延期のツイートには、返信リプライでぶら下げる形で、追加の情報が投稿されました。
2023年2月13日に既存のAPI終了後に展開される新しいTwitterAPIに関する情報です。
英語だとわかりにくいため、DeepLにて翻訳を行いました(-ハイフンをピリオドに修正)。
エコシステムにとって非常に重要であるため、新しい形の無料アクセスを導入します。Twitterへのログインを含む、1つの認証済みユーザートークンに対して、1ヶ月あたり1,500ツイートまでのツイート作成に限定されます。
無料版APIはなくなるという話でしたが、イーロンマスクの途中のツイートの影響を受けてか、無料のAPIが引き続き登場します。
その無料版TwitterAPIでは、1ヶ月に1500回まではツイートを投稿できるとのことです。
IT Media NEWSでは、TwitterAPI利用者は別途申請を行うことで、現在利用中のエンドポイントを引き続き利用できる記述しています。
ただ、元のTwitter Devの投稿には、現在のAPIエンドポイントがそのまま利用できるという文はないため、エンドポイントが使えない可能性もあります。
あとは申請だけだと安心してしまわずに、APIのエンドポイント更新が必要か、ツイッター社の発表を待たねばなりません。
(追記)ツイッター社からのAPI利用者にメール連絡があり、現行の無料版APIは自動的に制限付き無料APIに切り替わるため対応不要とのことです。
ソーシャルログインも引き続き無料のAPIで利用可能見込み
先程のツイートには、ソーシャルログインについても「Login with Twitter」と言及がありました。
その記述からゲームや各種会員サービスで提供されているソーシャルログインについても引き続き無料のAPIで利用できる見込みのようです。
2月2日に発表されてからゲームや各種サービスのアカウントではTwitterログインではなくメールアドレス登録するよう大急ぎで呼びかけていましたが、継続して利用できそうです。
タイムライン取得やツイート検索、DMについて言及なし
ただ、タイムライン取得やツイート検索、DMについては言及がありませんでした。
タイムライン取得はサードパーティアプリ規制もあったり、ツイート検索やDMはボットの増長にも繋がります。
それゆえに、現時点ではこれらのTwitterから情報を取得する、直接ユーザーにダイレクトメッセージを送るのは無料版のAPIではできなくなる可能性が高いです。
逆に有料版であれば、こうした情報をAPIで取得できるのか、追加の詳細情報を注視する必要があります。
API対応を進めた結果、Twitterアプリで障害発生
上記のTwitterAPI無料版の終了延期とともに、一部の詳細情報がでてきた件には裏側があると考えています。
というのも発表された2月8日朝にTwitterアプリで障害が発生していたからです。
ウェブブラウザからツイートを投稿するのは問題ありませんが、スマホのTwitterアプリでツイートしようとすると投稿できない事象が発生していました。
このTwitterアプリの障害原因もAPI対応を進めたからと推測されます。
Twitterアプリも内部的にはAPIを利用してツイートを投稿したり、Twitterのデータを取得しているからです。
それゆえに無料版TwitterAPIの終了を進めようとした結果、Twitterアプリで障害が起きてしまい、リリースバックして無料版APIの終了を延期した可能性があります。
今回の障害は年末に起きたツイッター社の大量解雇によって社内にいたエンジニアがいなくなったこととも関連性がありそうです。
今後もTwitterのAPIやサードパーティーアプリは要注意
とりあえず、情報がないままTwitterAPIが使えなくなるという事態は、無料版終了が2月13日に延期されたことで回避されました。
2月8日に出た情報で無料版APIは引き続き提供され、1ヶ月あたりの投稿回数など一定の制限内で利用できることが分かり、安堵の声を上げたユーザーも多いです。
しかし、無料版TwitterAPIの終了騒動の前に起きたサードパーティアプリ規制もあった通り、今後どうなるかまったく分かりません。
さらに厳しいTwitterに関する仕様変更や有料化も起こり得ると考えると、ツイッター社の動きを注意深く観察しておく必要があります。
(2023年2月11日追記)無料版APIの移行詳細が発表
日本時間の2023年2月11日午前3時にツイッター社から無料版APIの終了に関する詳細情報がメールで送られてきました。
2月13日以降にTwitter APIがどのような利用形態になるかの説明が記載されています。
大きなポイントは新たに発表されたLimited free access(制限付きの無料アクセス)の項目です。
赤線部分が重要なので、DeepLで日本語に翻訳しました。
現在、無料メンバーシップをご利用のお客様が、新しい限定無料アクセスの利用を希望される場合、何もする必要はありません – 2月13日に自動的に新しい無料アクセスに切り替わります。
現在無料版のTwitter APIを利用していて、月1500回以下の投稿で利用している場合は、自動的に無料アクセスに切り替わるそうです。
それ以上のAPI利用を行っている場合は対応が必要ですが、小規模なAPI利用では対応不要でほっと方をなでおろしています。
(2023年2月16日追記)TwitterAPI無料版終了を再延期(日程未定)
Twitter APIは2月13日に従来の無料版が終了し、有料版ならびに制限付き無料APIに移行予定でした。
しかし、Twitter Devの公式アカウントが現地時間2月13日の12時に再延期するとの情報を発表しました。
Twitter APIの今後の変更について、非常に多くの熱意が寄せられています。開発者コミュニティに最適な体験を提供するための努力の一環として、新しいAPIプラットフォームのローンチを数日延期する予定です。
詳細については、近日中にお知らせします。引き続きご関心をお寄せいただき、ありがとうございます。(DeepLによる日本語訳)
現時点でいつに発表されるか未定となっており、上記の投稿から2日ほど経ちましたが、詳細のお知らせはまだありません。
無料版のTwitterAPIの終了がいつになるのか、Twitter Devからの続報が待たれます。
まとめ・終わりに
今回、TwitterAPIの無料版終了が当初予定していた2023年2月9日から13日に4日間延長したことを紹介しました。
2/9にTwitterAPIの無料版が廃止されるという情報を聞いて、詳細な続報を待っていたエンジニアはこの1週間非常にヤキモキした気持ちだったと思います。
結果的に4日間延長されるとともに、無料版APIは継続され、ソーシャルログインや1ヶ月あたり1500回までツイート投稿ができるようです。
ただ、他のタイムライン取得やTwitter検索、ダイレクトメッセージの機能については無料版APIではできないのか、有料版なら可能なのかの情報はありません。
現時点では当初想定されたよりも変更範囲が大きくなくなりましたが、Twitterというかイーロンマスクが次に何をするか全く読めません。
また詳細な情報がTwitterの公式アカウントから発表されますので、TwitterAPIを利用している場合は注視しましょう。
追加でツイッター社から発表された情報では1ヶ月1500回以内のツイートの場合は制限付き無料APIに自動的に移行されるようです。
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