スプレッドシートで正規表現による「検索と置換」方法を解説

Googleスプレッドシート使用していると利用頻度が高いのが「検索と置換」です。

より複雑な検索&置換を行いたい場合には「正規表現」を用いた方法がとても便利です。

今回、正規表現によるスプレッドシートの検索と置換を解説したいと思います。

 

スプレッドシートで多用する検索と置換

Googleスプレッドシートを利用していると、「検索と置換」機能を高頻度で用いるようになります。

スプレッドシートのセルに入力された情報をいちいち手作業で変換するのは面倒なので、検索と置換で一括で置き換えられる「検索と置換」はとても重宝します。

検索と置換を正規表現で行うためには?

ただ、通常の検索だけでは、指定した文字列に合致する、もしくは含むといった条件でしか検索できません。

2020/06/12といった日付(yyyy/mm/dd)が入っている部分を検索し、置換することは難しいです。

そんな時使いたいのが、正規表現による「検索と置換」です。

これによって、日付データなどの規則性あるデータについて検索することが可能になります。

正規表現と聞くと、名前的な部分でとっつきにくいイメージがありますが、パソコンを使った作業の効率が格段に向上するため、オススメしたいです。

スプレッドシートで正規表現による検索と置換を実行する方法は簡単です。

ショートカットキー「Ctrl + H」を押して、検索と置換のウィンドウが表示されたら、「

正規表現を使用した検索」にチェックするだけです。

スプレッドシートの検索で正規表現が有効になりますが、検索と置換を終了すると、再度チェックを入れる必要があります。

スプレッドシートの正規表現での検索方法

前述の「正規表現を使用した検索」を有効にすると、検索したい文字列の入力欄に、そのまま正規表現が入力できます。

ここでよく使う正規表現を紹介します。

yyyy/mm/dd:(\d{4})/(\d{2})/(\d{2})

こうした正規表現を検索したい文字列に入れるだけで正規表現によるマッチを行うことが可能です。

さらに、「数式内も検索」にチェックを入れると、通常の値以外にも数式にも適用できるようになります。

スプレッドシートの正規表現での置換方法

前述のスプレッドシートで正規表現を用いた検索条件を設定し、マッチした部分を置換する方法について解説します。

「置換後の文字列」に正規表現を入力すると、正規表現の文字列がそのまま置換されてしまいます。

前述の検索の際に「括弧()」で囲った部分を前から順番に、$1,$2,…,$nとして置換に活用できます。

例えば、「yyyy/mm/dd」の並びを「dd/mm/yyyy」としたい場合、以下のように入力します。

  • 検索文字列:(\d{4})/(\d{2})/(\d{2})
  • 置換文字列:$3/$2/$1

検索文字列でヒットした括弧に囲まれた$1~3を並び替えることで、逆順に置換可能です。

まとめ・終わりに

今回、Goolgeスプレッドシートの検索と置換のメニューで正規表現による検索と、ヒットした文字列を置換する方法を解説しました。

検索文字列に正規表現を入力し、ヒットした部分を「$1,$2~,$n」を使って置換することができます。

初めて行う際にはやり方が難しいですが、マスターすると、今まで手作業で置き換えたり、入力していた作業を一括置換することができます。

正規表現の記法を覚えた際には活用したいスプレッドシートのテクニックです。