Bing AIがログイン不要で誰でも利用可能に!ゲストの1日の回数上限や制限は?

2023年5月5日

マイクロソフトの生成系AIが搭載された検索エンジンであるBing AIが、2023年5月からアカウント登録・ログイン不要のゲストユーザーで利用できるようになりました。

これまでBing AIはマイクロソフトのアカウントを登録し、ログインしないと利用できませんでした。

ログイン不要になって誰でもゲスト利用できるBing AIについて、1日に実行できる回数上限や制限事項を解説します。

ChatGPT(GPT-4)の技術を使ったBing

2023年に検索エンジンで話題を集めているのがマイクロソフトが開発・提供するBingです。

マイクロソフトはChatGPTやGPT-4を開発したOpenAIに巨額出資し、業務提携しています。

それによってOpenAIが研究開発したChatGPTなどの生成系AIの技術を活用し、Bing AIを開発しました。

Bing AIは検索エンジンとしての機能にChatGPTのような生成系AIが追加されています。

その応答能力の高さからこれまで世界一の検索エンジンと言われるGoogle検索を脅かす存在になりつつあります。

従来のBing AIはアカウントとウェイトリスト登録が必要

元々Bing AIを使うにはマイクロソフトのアカウントに加えて、Bing AIを利用するウェイトリストの登録が必須でした。

GPT-4搭載Bingプレビュー版のウェイトリスト登録手順を解説!ChatGPT超えの対話AI付検索エンジン

ウェイトリストに登録したユーザー宛に招待メールが届くと、Bing AIが使えるようになります。

しかし、2023年3月後半ごろから、マイクロソフトアカウントを作成したあと、ウェイトリストに登録するとすぐに使える状態になっていました。

MSアカウント不要でBing AIが利用可能に

マイクロソフトアカウントが必須だったBing AIに2023年5月上旬に変化が生じました。

マイクロソフトのアカウントにログインしなくても、Bing AIを利用できるようになりました。

右上の赤枠には「ログイン」と表示されていることから、MSアカウントでログインしていない状態です。

それにも関わらずにBingAIのチャットで生成系AIが利用可能になっています。

※ただし、ブラウザはChromeなどは不可で、マイクロソフトのEdgeのみ対応です。

ゲストでBing AIとのチャットを検証

Bing AIがマイクロソフトのアカウントでEdgeにログインしなくてもよくなったので、ゲストユーザーでBing AIとのチャットを試してみました。

まずはBing AIがサンプルケースで用意している「子犬と子猫のかわいい物語を書いて」というプロンプトを投稿してみました。

サンプルケースということもあり、かなり長文の小説を返してくれました。

モデルケースとして用意されたプロンプトだと、応答結果もあらかじめ準備している恐れがあります。

そこで、クラウドサービスのメリットとデメリットを尋ねた上で、具体的なクラウドサービスの例を質問してみました。

Bing AIではまず投稿したプロンプトで検索した上で、生成AIとして応答結果のテキストを生成してくれます。

検索エンジンの機能もあることから、それぞれの情報に引用も付与してくれます。

Edgeブラウザでログインしなくても、Bing AIに質問や問い合わせができるようになったため、とても便利になりました。

未ログインでBing AIの実行回数上限は何回?

ではマイクロソフトアカウントでログインしていないゲストユーザーの場合、Bing AIの実行回数の上限はどれぐらいでしょうか?

未ログインのユーザーでは1日につき5回までしかBing AIとチャットすることができません。

5回Bing AIにプロンプトを投稿し、応答結果を受け取ると、「今日の会話制限に達しました。」と表示されます。

会話制限に達したあとはプロンプトの入力欄がテキスト入力を受け付けなくなります。

さらに、一度Edgeブラウザを閉じて、再びBingチャット画面にアクセスしても利用できません。

チャットを続けたい場合はマイクロソフトのアカウントでサインインする必要があります。

画像生成Image Creatorは未ログイン不可

Bing AIのチャット機能は前述した通り、ログインせずにゲストユーザーで利用できました。

しかし、Bing AIの新しい機能の1つである画像生成のImage Creatorは未ログインでは利用できません。

以下のBing AIのスクリーンショットのようにイラストを作成依頼するプロンプトを投げても、画像は生成されません。

「サインインして画像を作成してください」と表示され、画像作成機能はゲストユーザーでは使えない状態です。

そのため、画像生成のImage Creatorは現時点ではEdgeでマイクロソフトのアカウントでサインインする必要があります。

ログインで1回20チャット、画像生成も

Bing AIのチャットはマイクロソフトアカウントでログインしなくても利用できるようになりましたが、実行回数上限や機能制限もあり使いにくいです。

MSユーザーでログインしてしまえば、1回で20チャットほどBing AIにプロンプトを投稿できます。

ゲストユーザーで実行できるプロンプト投稿回数の4倍にもなります。

さらに、ゲストでは利用できなかった画像生成のImage Creatorも利用可能です。

ちょっとした際にはゲスト利用する形で問題ありませんが、実行回数の上限が厳しく、画像生成も利用できないため、できればマイクロソフトアカウントでログインしましょう。

以前はアカウント作成後にウェイトリスト登録してから利用できるまでにタイムラグがありましたが、今はすぐに利用できるようになりました。

OpenAIの生成系AIでいうところのGPT-4に近い機能がBing AIで提供されていて、検索エンジンの機能も使えるのでおすすめです。

まとめ・終わりに

今回、マイクロソフトの検索エンジンに生成系AIを組み込んだBing AIがアカウント登録不要でゲスト利用できるようになったことを紹介しました。

従来はマイクロソフトのユーザーを作成した上で、Bing AIのウェイトリストに登録して招待メールを待つ必要がありました。

しかし、2023年3月にウェイトリスト登録後からすぐに使えるようになり、さらには5月に入り、EdgeにログインしなくてもBing AIを利用できるようなりました。

ただ、ゲストユーザーでのBing AIの1日あたりの実行回数は5回までと大きく制限されており、画像生成のImage Creatorも利用できません。

仕事などで本格的に使いたい場合はマイクロソフトユーザーでログインするのがおすすめですが、ちょっと使いたい場合はBing AIをゲストユーザーで利用してみましょう。