Qiitaユーザーページのanalyze分析機能でLGTM(いいね)した記事が削除!投稿記事と質問回答のみに

Qiitaのユーザーページに表示されるユーザー分析のanalyze機能が2022年8月25日にアップデートされました。

LGTMがいいねに変わったタイミングでリニューアルされたanalyze機能の、LGTMした記事のタグ分析が行われなくなりました。

Qiitaユーザーの分析機能

Qiitaはプログラミングなどの技術情報を共有するブログサービスです。

最近では、プログラミングにとどまらずマネジメントや組織論といった技術に関する内容が投稿されています。

エンジニアの多くがQiitaにアウトプットしているためSEOに優れており、技術に関する内容では驚異のドメインパワーで発揮します。

そんなQiitaには会員登録しているユーザーの分析機能が搭載されています。

Qiitaの記事にアタッチされたタグ情報を取得し、どういった傾向があるか表示してくれます。

Qiitaブログより引用
  1. 投稿した記事
  2. LGTMした記事
  3. 回答した質問

投稿記事・LGTM記事・質問回答の3つについてそれぞれについているタグの割合を知ることができます。

このQiitaの分析機能を見ることで、自分のマイページで確認する場合はどういった技術的な傾向があるか振り返ることができます。

また、他のユーザーをチェックして、どういった特徴や技術的な強みがあるかも確認が可能です。

2020年に読んだ記事分析機能が炎上

ただ、元々Qiitaのユーザー分析するanalyze機能は上記以外にもう1つありました。

それは読んだ記事についても投稿記事やLGTMした記事と同様にタグの分析をする分析です。

ユーザーページをリニューアルしました(Qiita Blog 2020/03/25)

この読んだ記事の分析機能がQiitaユーザーから非難が集まりました。

というのも読んだ記事の傾向が他のユーザーに公開されるということへの嫌悪感を示したユーザーが続出しました。

通常のウェブサイトでもユーザーの行動履歴をトラッキングしていることは多いです。

しかし、利用用途はサイト管理者の分析に利用したり、当該ユーザーにレコメンドを行うなどです。

そうした読書傾向が他のユーザーからタグという形とはいえ、見えてしまうのはプライバシーの観点で好ましくありません。

さらに、まずかった点として、Qiitaは読んだ記事の分析機能にTreasureDataを利用していたのですが、オプトアウトする方法が用意されていませんでした。

2020/03/25にリリースしたユーザーページについて、現在の状況を共有いたします(Qiita Blog 2022/03/26)

※TreasureDataのオプトアウトの確認機能の不足で、読んだ記事の分析を非表示にできない状態

Qiitaはエンジニア向けのサービスということもあり、個人情報の取り扱いには厳しい目が向けられました。

その結果、読んだ記事のユーザー分析機能は、Qiita運営によって翌日に削除されました。

そうして2022年8月まで投稿記事、LGTM、質問回答の3つの分析機能がQiitaのユーザーページで表示されていました。

分析機能変更前にいいね→LGTM変更

Qiitaのユーザーページのリニューアル前に、もう1つの大きな変更が「いいね→LGTM」でした。

元々、Qiitaに投稿された記事に対するユーザーのアクションは、コメントに加え、いいねとストックでした。

それが2020年3月12日にQiitaのいいねからLGTMに変更されました。

Qiitaの「いいね」が「LGTM」に変わります(Qiita Blog 2022/03/12)

ブログサービスによくある「いいね」とQiitaのいいねは違う意味があると説明します。

しかし、当時は面白い記事にいいねが集まったり、あまり読まれずにいいねされたりということがあったそうです。

それを表すために、いいねから「LGTM (Looks Good To Me)」に変更したということでした。

このいいねからLGTMへの変更についても、当時のユーザーのブログやコメントを見ると、賛否両論といった状態でした。

2022年7月にLGTM→いいねに戻すとQiitaが発表

2020年3月に行われたいいねからLGTMへの変更は約2年半の時を経て、再びもとに戻ることになりました。

Qiitaの「LGTM」を「いいね」に戻しました(Qiita Blog 2022/08/25)

これまでの左側に表示されていたアイコンがいいねを表すハートマークに変化しています。

8月25日にいいね変更時にユーザー分析も仕様変更

LGTMからいいねに変更された同タイミングで、ユーザーページの分析機能であるanalyzeにも変化がありました。

LGTMした記事というのがなくなりました。

これによって投稿した記事と回答した質問の分析結果の2つになりました。

LGTMした記事のanalyzeがなくなったことに対し、Qiita Blogでの説明は今のところありません。

元々、LGTMした記事のanalyzeが不評だったかのかもしれません。

個人情報保護法改正で、個人情報の取り扱いが難しい時代になったのも影響しているのかもしれません。

ただ、元々3つのanalyzeが並んでいるところをLGTMした記事をなくして、2つにしたので寂しい印象を与えます。

まとめ・終わりに

今回、2022年8月25日のQiitaのLGTM→いいねへの戻しとともに、ユーザーページのanalyze機能からLGTMした記事がなくなったことを紹介しました。

analyze機能は2022年3月のリニューアル時に搭載された機能で、当時は読んだ記事の分析結果が表示され炎上するなどひと悶着ありました。

結果的にQiitaのユーザー分析機能部分は2年前に戻ったというところになっています。

時代とともにユーザーが求めるものも変わってくる中、仕様の戻しなどが発生するのは致し方ありません。

ただ、元々このあたりの機能はリリース時に炎上や賛否両論あったこともあり、機能変更に対する評価など難しさを感じます。