Slack無料版(フリープラン)のメッセージ上限が9月から1万通→90日以内に変更

Slackの有料版であるプロプランの価格改定とともに、無料版のフリープランの内容変更が発表されました。

フリープランではこれまで1万メッセージが上限で、それよりも前のメッセージが見れなくなる仕様でした。

2022年9月からは過去90日以内に投稿されたメッセージに変更されました。

サービス開始以来Slackの値上げ

Slackはエンジニアなどによく使われているチャットツールです。

チャットツールといえば、マイクロソフトのTeamsやチャットワークなどありますが、競合ツールの中でも使いやすさに定評があります。

有料プランであるプロプランが2022年7月18日に値上げをSlackが発表しました。

出典:https://slack.com/intl/ja-jp/blog/news/pricing-and-plan-updates

元々プロプランは1人あたり月額960円だったのが、1050円と90円値上げになります。

もし仮に100人の組織でSlackプロプランを利用していた場合、月当たり9000円、年間にすると約10万円の費用増です。

実際にプロプラン値上げが始まるのは2022年9月からと発表されています。

Slack値上げとともにフリープランも内容変更

今回のSlackの発表では有料プランの値上げに加えて、フリープランの内容変更も発表されています。

Slackフリープランは小規模なグループで活用していたり、プロジェクト単位で多く活用されています。

オンラインコミュニケーションツールとしてSlackは無料でも十分利用できるため、広く活用されています。

フリープランは元々1万メッセージが上限

現在のフリープランでは1万メッセージまでが無料で利用することができます。

1万メッセージの上限を超えた場合、古いメッセージから閲覧できなくなります。

毎日数百通のメッセージがやり取りする場合はすぐに1万メッセージ到達し、上限オーバーになります。

しかし、10名以下のグループであれば、上限まで長期間利用可能です。

また、プロジェクト単位でSlackの新しいワークスペースを用意して活用するケースも多くあります。

2022年9月から過去90日までのメッセージのみに

2022年7月18日にSlackより発表されたフリープランの変更内容では、メッセージの上限が変更されました。

2022年9月からフリープランは上限1万メッセージから過去90日までのメッセージが閲覧可能になります。

100名近い大規模な組織だとフリープランが便利ですが、そうした組織では無制限の有料プランに加入しているケースが多いです。

小規模なグループで利用している場合は過去90日で1万メッセージを投稿することは少ないです。

そのため、今回のフリープラン変更は無料ユーザーにとって改悪と捉えられる仕様変更となっています。

ただし、Slackを提供している企業判断としてのフリープラン変更のため、ユーザーは受け入れる必要があります。

ファイルも過去90日以内で期限切れに

Slackのフリープラン変更では、メッセージ数の上限変更に加え、添付ファイルについても変更されています。

元々はストレージは5GBの容量が上限でした。

それがメッセージ同様に過去90日以内にアップロードしたファイルは無制限に閲覧できるようになりました。

ただ、5GB以内でもファイルのアップロードから90日以上経過すると、アクセスやダウンロードができなくなります。

テキストなど容量の小さいファイルを扱っているようなケースでは不便になります。

まとめ・終わりに

今回、Slackの無料版であるフリープランが、2022年9月より内容変更になることを紹介しました。

多くのニュースサイトではSlackの有料版であるプロプランの料金改定が取り上げられていますが、フリープランの内容変更が無料ユーザーにインパクトが大きいです。

小規模なグループで使用していた場合に1万メッセージ上限から過去90日以内になるのは、明らかに改悪と捉えられます。

さらに、ストレージも5GB上限からメッセージ同様に過去90日以内になるので、2022年6月以前のファイルが参照できなくなります。

フリープランの変更まで残り40日ほどですが、それまでに必要なメッセージを抽出するなど対応を行っておきましょう。